江戸時代、豪商の館 田中本家博物館
蔵の街として有名な須坂は、江戸時代、須坂藩の陣屋町で、武士を相手に商売を営む商工業者が集まり発展した町です。明治時代から昭和初期にかけては近代製糸業(シルク)が盛んで、今なお残る豪壮な土蔵造りの建物や商屋などの町並から当時の繁栄振りを窺い知ることができます。なかでも田中本家は、代々須坂藩の御用達を務め、その財力は須坂藩をも上回るとまで言われた北信濃屈指の豪商。田中家の創業は江戸中期、享保18年。初代新八がこの地で穀物、菜種油、煙草、綿、酒造業などの商売を始めました。現在の当主は12代になります。
田中家の所在地である穀町という住所は、まさに田中家の隆盛を由来としているものです。
田中本家博物館として公開された館内には、これが一般人の持ち物とは思えないほどの宝物の数々が展示されています。明治時代から大切にされている雛飾りは豪華で圧巻です。
■信州須坂 田中本家博物館
○場所:長野県須坂市穀町476
○電話:026-248-8008
○開館時間:
- 【4月~11月】9:00~17:00
- 【12月~3月】9:30~16:30
- 【1月】10:00~15:30
○休館日:無休(但し、年末年始、展示替え等による臨時休館日有り)
○入館料:大人(高校生以上)700円
○アクセス:
- 【電車】長野電鉄「須坂」よりタクシーで5分
- 【車】上信越自動車道須坂長野東I.Cから15分