ソファ・ソファベッド/ソファ・ソファベッドの選び方

ソファ選びの秘訣 プランニングのプロに聞く(3ページ目)

リビングのソファ選びは、住宅の暮らしやすさを決定する大切なポイント。「I型」や「L型」のソファにセンターテーブルというプランが定番ですが、海外ではもっと自由な発想でソファをプランニングしています。イタリア・Minotti(ミノッティ)社のソファを扱い、500例以上のソファをプランニングしてきたMinotti Japanの金子直人さんに、ソファ選びの秘訣を聞きました。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

センターテーブルは不要?

プランB

センターテーブルを置かないプラン例。ラグは「DIBBETS」

このプランは、12畳ほどのスペースにソファとテーブルを配置した例です。あえてセンターテーブルを置かずに、ソファの両脇にテーブルを置いています。こうしたプランで大切になるのが、ラグなどの敷物です。ここでは天然素材から作られたリヨセル100%の厚いラグを使っています。TVボードを置けば、ホームシアターにもぴったりなプランでしょう。

マンション実例

Minottiによるマンションの実例。高層マンションの眺望をゆったりと楽しむため、ソファの前に大きなスツールを置きました。

「こうしたプランの機能的な面は、ヨーロッパのソファではほぼ完成されていると思います。次のステップは、どのようなスタイルを実現したいかという点です。例えばファッションでいえば、カジュアルやトラッド、グランジなど、あるスタイルにそって服装から靴、時計までを揃えていきます。それと同じ感覚でソファの張り地やアクセサリー(ラグ、照明器具など)を選んで頂きたいと思います(金子)」。

機能的に使いにくいセンターテーブルをプランに組み込むかどうかは、こうしたスタイルを元に判断するのがいいのかもしれません。あるマンションの実例では、センターテーブルの位置に大きなスツールを設置していました。トレーを置けばテーブル代わりに、ソファに近づければオットマン(足載せ)にもなります。

こうした自由な発想でソファ選びを進めれば、自分なりの暮らしを創造できます。ある意味ソファのプランニングは、間取りよりも大切かもしれません。プロのアドバスによって、ステップアップしたリビングを実現してみませんか?

取材協力:Minotti Japan

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