ソファ・ソファベッド/ソファ・ソファベッドの選び方

ソファ選びの秘訣 プランニングのプロに聞く

リビングのソファ選びは、住宅の暮らしやすさを決定する大切なポイント。「I型」や「L型」のソファにセンターテーブルというプランが定番ですが、海外ではもっと自由な発想でソファをプランニングしています。イタリア・Minotti(ミノッティ)社のソファを扱い、500例以上のソファをプランニングしてきたMinotti Japanの金子直人さんに、ソファ選びの秘訣を聞きました。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

常識をくつがえし、自分らしいライフスタイルを

Minotti

Minotti Japanショールーム(南青山 コート店)

ソファ選びを工夫して、もっと自分らしさを表現したリビングにリフォームしませんか? 500例以上のソファをプランニングしてきたMinotti Japanの金子直人さんに、ソファ選びの秘訣を聞きました。

minotti

ソファプランをアドバイスしてくれたMinottiの金子直人さん。

ソファ選びというと、どうしても単品のソファに注目してしまいますが、プロの視点は少し違うようです。リビングのプランニングを行う際に最も大切な情報は「お客様がどのような暮らしをしたいかということ」と金子さんはいいます。「ソファは床・壁・天井と同じ建築材料であると考えています。空間を構成する部材のひとつで、生活の中で肌に触れる大切な要素です。お客様の想定する生活を実現するには、どのようにソファを組み合わせたらいいか? それが私達にとってのソファプランニングです(金子)」。

では、ソファのプランニングにはどのようなパターンがあるのでしょう?

  1. 家族と一緒にすごす時間を大切にしたファミリープラン
  2. ホームパーティを演出するコミュニケーションプラン
  3. ホームシアターなどをゆっくり楽しむ、くつろぎプラン

などに分かれるそうです。もちろん実際には、これらの要素をバランスよく組み合わせていきますが、目標をしっかり持つことでプランニングの道筋が見えてくるようです。

Tri-Angle

Minottiの新店舗「Minotti Tri-Angle」(南青山)

「欧米で多いのは、ホームパーティを重視したプランで、来客がコミュニケーションをとりやすいような工夫を凝らしています。特にミラノ・サローネなどで発表されるヨーロッパ家具のデザインは、ホームパーティに対応するため発展してきたといってもいいでしょう(金子)」。

Minottiのような輸入ソファには、従来のI型、L型ソファ+センターテーブルというプランだけでなく、座布団を大きくしたようなスツールや、小さなスツール、カフェテーブル、パーソナルチェアなどを組み合わせた多彩なプランが充実しています。実際のホームパーティではソファに並んで座ることは少なく、ある程度バラバラに座ることで会話に動きがでることを狙っているのです。そのため飲み物やフードを置くテーブルも、センターテーブルではなくソファの脇に配置されます。また大きな肘掛けに座れば、立った人との会話も弾みますね。

「プランを提案する際は、お客様のご希望にそったプランとMinottiの特性を生かしたスタイル提案の2種類を制作しています。例えばリビングに入った時にソファやチェアの背が見えるというのは一般的ではありませんが、こうすることでプランの選択肢がぐっと広がります(金子)」。

最近の実例として見せてくれたのが、次ページ「N邸」のプランです。

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