思い出のモノをなかなか処分できない場合
思い出のモノというのは、人によってはなかなか処分できない場合があります。これは大人も子供も一緒です。この場合、注意したいことがあります。
まず、お子さんが捨てられないというパターンですが、大人目線で見ていらないものでも、子供にとっては宝物かもしれません。「いるの?いらないの?」と選択肢を与えているような聞き方でも、子供にとっては「(捨てないとママに怒られるから)いらない」という選択をせざるを得ないケースも。
3月の片づけは一年間の見直しです。一年間を振り返って「楽しかったね」と声掛けできるような雰囲気でお片づけをしていただきたいと思います。
一方、子供はあっさり「いらない」と判断したものを、大人が「ちょっと待って……」と取っておくパターン。意外とこのパターンは多いです。
このパターンで注意することは、「子供の持ち物の判断の主導権は子供である」ということ。お片づけは子供の自主性を身につける、絶好のチャンスです。子供が一度「いらない」と決めたことを、「○○だからとっておいたら?」という時は大人側の都合を押し付けていないか、注意しましょう。
もし、大人の都合でなく、子供にとってどう考えても残しておいた方がいいものの場合、子供の管理外のところにひっそりと残しておきましょう。
残しておきたいのは「モノ自体」? それとも「モノに対する思い」?
まず、お伝えしたいのは、親が「残しておきたい」と思うモノは、既に子供のモノではなく親のモノ。管理は親がします。子供部屋ではなく違うところに保管するようにしましょう。その上で、自分が残しておきたいのは「モノ自体」か、それとも「モノに対する思い」かを考えてみます。私も上の子がまだ小さかった頃、ちょっとした殴り書きのようなものでも捨てずに取っておいた時期がありました。人から見たら単なる紙切れでも、親にとっては宝物。そんなものがたくさんありました。
でも、たまった宝物(紙切れ)を見て、ふと、「これはモノ自体をとっておかなくても、『○歳のときにこんな絵を描いた』という記録を残すことができれば、別にモノ自体をとっておく必要はないのでは?」と気づきました。
それから、思い出のモノを整理するときは、まず「現物を取っておきたいのか、それともモノに対する思いをとっておきたいのか?」と言う基準で見直すようにしました。
カメラで撮っておく、なんていうのは、まさに「モノ自体ではなく、モノに対する思いを取っておく」方法ですね。ブログに記録を残すというのも一つの方法だと思います。