最近は大学での資格取得が主流
現在のベテラン保健師たちは主に(1)の方法で免許を取得しています。若手保健師は時代の流れと共に、(3)の看護系大学で保健師と看護師、両方の資格を一挙に取得する人が多くなっています。
しかし、卒業後、保健師の資格を取得しても、看護師として働く道を選ぶ人の方が多いのも事実で、これは保健師そのものの求人が少ない。実習生を受け入れる施設(保健所や市町村役場)が大人数に対応しきれないなどが理由としてあげられます。
とくに地方は自分の住んでいる市町村で求人がないことは珍しくなく、就職試験を受けるために周辺市町村の求人に常にアンテナを張っている方も多いです。
大学院教育を目指す動きも
そこで入学時、在学中に一定の保健師資格受験枠(看護学科の定員は50名だけど、保健師コースは30名に限定など)を設ける大学が増加傾向にあります。もし、あなたが保健師を目指そうと思うのなら、枠がどの段階で設けられるのか、条件はどうなっているのかなど、入学前、早めに確認することをオススメします。もうひとつ、まだ案の段階ながら、大学関係者から保健師教育が現行の4年間ではまかないきれないとの声があり、大学院に進学しての資格取得を提案する動きもあり賛否両論入り乱れています(同様のことは薬剤師の資格でも起こりました)。
確かに専門教育期間が増えれば保健師としての資質向上に繋がることでしょう。が、教育期間が増えれば学費も増えてしまいます。大学院にまで行くと就職する年齢が上がり、現場デビューも遅れてしまいます。非常に難しい問題です。
なお、平成24年2月(第98回)の保健師国家資格試験は、
受験者数 1万5758人
合格者数 1万3555人
合格率 86.0%
となっています。