秋葉原の外れ、明神下交差点に「御蒲焼」
明神下 神田川
文化年間というと、文化5年(1808年)間宮林蔵が樺太を探検し、間宮海峡を発見した時代だ。嘉永5年(1852年)の当時のグルメ誌「江戸前大蒲焼番付表」によると、西前頭13枚目に登場する人気店だったようだ。
履物を預け、使いこまれた木製の廊下を通り、二重の襖を開け、松の間に案内される。2人用テーブル3卓と中庭が見渡せる、カウンター席2席。ガラス窓の木の質感、赤茶系で統一されたテーブルとレトロなライティングは温かみを感じる癒しの空間だ。
中庭を眺めながら待つ。
松の間
昼時なのでうな重大3800円をお願いする。吸い物はつかないので、赤だしも一緒にお願いする。松の間に一人、静かな時が流れる。隣の個室では鰻のウンチクに花が咲いている、面白い。
キリッとしたタレにフワトロの蒲焼
うな重
やや濃いめの赤だしにはナメコが入る。漬物には奈良漬、これ好きだなあ。山椒は、蒲焼の一部に少しかけて風味を楽しむ。都会の真ん中にいることを忘れてしまうような空間。江戸風情残る、なるほど納得のうな重でございます。
■明神下 神田川本店
住所:東京都千代田区外神田2-5-11
電話番号:03-3251-5031
営業時間:ランチ11:30~14:00、ディナー17:00~20:00
地図:Yahoo!地図情報