受注絶好調!円安効果でさらに躍進の三井海洋開発に注目!
円安で更なる業績加速か!?今回は三井海洋開発に注目!
円安は円ベースでの同社の業績を浮揚させる効果がありますが、同社は業績自体が好調です。たとえば、前期(2011年12月期)の連結受注高は前年比59.8%増の2777億円(米ドルベースの受注に直すと、67.5%増の35億7200万ドル)と米ドル建てでは過去最高、絶好調の受注状況が続いています。
ペトロブラスの積極開発背景に受注高は過去最高を記録
好調な受注背景の要因の1つに、ブラジルの国営石油会社であるペトロブラスが積極的に深海油田の開発を進めていることがあります。ペトロブラスは2007年に大規模な油田を発見し、2020年までに原油・ガスの生産量を2.5倍に拡大する方針を発表しています。三井海洋開発はペトロブラスへ納品実績が豊富でその恩恵を享受できています。直近の受注状況も好調で、11月にはペトロブラスからFPSOの建造と20年間のチャーター契約の受注を内定(受注金額は1000億円超と見られる)。さらに12月には世界有数のFSRU(洋上液化天然ガス受入・貯蔵・再ガス化設備)企業であるホーグLNG社からFSRU用タワーヨーク型係留設備の受注を獲得。結果として2012年12月期も過去最高だった2011年12月期と同レベルを達成できる見込みです。
さらに2013年12月期にはオーストラリアの大型TLPプロジェクトの受注が見込まれ一段の成長が期待されるところです。
中期経営計画では2年で売上が1.67倍に
足下の業績も堅調です。2012年12月期第3四半期までの業績は売上が前年同期比63.2%増の1282億5100万円、経常利益が88.2%増の40億7900万元、純利益が18.1%減の19億6200万円となっています(純利益が減益になっているのは、経常利益に占めるリース事業を行っている持分法適用関連会社による持分法投資利益が減少したため)。そして、今期の通期予想を見ると、売上が15.4%増の1500億円、純利益が14.1%増の35億円になっていますが、ご存じのように年末にかけて大きく円安に動きましたので、これから発表される決算数字は予想よりも高い数字となる可能性があります。ちなみに、同社の中期経営計画によると2014年の目標は売上2500億円、営業利益100億円です。2012年の会社予想業績が、売上が1500億円であることを考えても、ここから急ピッチの業績成長があってしかるべきであると思います。さらに12月後半からは原油価格も堅調に上昇してきており、決算発表に向けて株価が上昇する条件は揃いつつあるように見えます。
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