落語初心者にもおすすめの演目
饅頭こわいの演目は多くの方に知られているものですが、談志さんの饅頭こわいは現代風にアレンジが施されており、分かりやすく面白いと思います。初心者の人でも聞きやすい演目です。■饅頭こわい
立川談志さんといえば、気っぷの良さとテンポの良い自由奔放な話し口調が有名ですが、この饅頭こわいも元のストーリーを崩壊させない程度にアレンジが利いていて、思わず聞き入ってしまいます。
談志さん独自のアレンジも「ミミズにはケチャップをかけて……」「ゴキブリは手足を取ってドロップに……」などといった現代に流通しているものを取り入れたアレンジもあり、昔ながらの落語を敬遠するような人でも、落語が身近に感じられることもあるでしょう。これも多くの人に落語を楽しんでもらいたいという談志さんの思いからなのかもしれませんが、昔からの話し口調を好む落語ファンには賛否両論あるようです。
また、会によっては「今はお茶が怖いっていうのがサゲなんですけどね」とあらかじめサゲを披露してしまうときもあり、彼の斬新なパフォーマンスとしていつも違った演出を楽しみにしている人も多いようです。