金融株の株価推移
金融株は「今」買いでしょうか?みずほや三井住友、野村など金融株の戻りが鮮明になりつつあります。解散総選挙が決定されてからのそれぞれの株価推移は以下の通りです。金融株の株価動向
わずか2週間ですが、野村は21%の上昇、銀行株なども10%近く上昇してきております。これだけの大型株が短期間で動いたわけですから相当なパワーが市場に流れ込んできたのです。特に外人投資家は政局に敏感に反応しますから今後も政局の動向によって一喜一憂する展開が続きそうです。
2008年以降の金融機関を取り巻く環境
2008年以降、金融機関は様々な課題を突きつけられ、低迷を余儀なくされました。サブプライムショック、リーマンショック以降、世界的に金融資本主義自体を否定的に考える逆風があり、株価も低迷を続けました。銀行に預けると預金金利は0.03%しかつかないのに、銀行株を購入し配当をもらうと4%もつくという異常状態が長い間続いたのです。大量の増資による資金調達も嫌気されてきました。しかし、ここにきてサブプライムショックや欧州問題、ギリシャスペイン問題も徐々に沈静化し、リーマンショック以降続いてきた金融を取り巻く様々な不安が払拭されつつあります。更に金融緩和の流れが鮮明になったことや、日本の金融機関が国際的な評価を高めていることも追い風です。