公立高校入試は、内申点対策と入試問題の対策が必要

ベネッセの調査によると中学生の通塾率は、1年生が36%、2年生が45%、3年生が60%となっています。中学受験の場合には、遅くとも小学4年生からの通塾が定説となっていますが、高校受験の場合には何年生から通塾するべきかを明確に定義することは難しいといわざるをえません。

というのも、私立中学を受験する中学受験と、公立高校を第一志望とする高校受験とでは全く異なる性質を持っています。私立中学の入試問題は、小学校の授業だけでは全く歯がたたない難問が出題されるので、塾での受験対策が不可欠になります。一方、公立高校の入試問題は中学校の授業での履修内容からしか出題されませんし、内申点も含めた総合点で合否判定されるため、中学校での勉強をきちんとやっていれば塾に通わなくても公立トップ校への合格を狙えます。

公立高校入試は、内申点対策と入試問題の対策の二つが必要となります。上述の通り入試問題は中学校の履修範囲からしか出題されませんので、入試問題対策(本格的な受験勉強)は3年生からでも間に合うでしょう。
一方、内申点対策は1年生からしておくべきです。都道府県によっても異なりますが、多くの都道府県では2年生以降の成績が内申点に反映されますから、1年生のときは定期テスト前だけの勉強で大丈夫と思われるかもしれません。
1年生のときは、英語・数学と始めて習う教科は基礎的なことから学習しますので、定期テスト前に一夜漬けで勉強をすれば、ある程度の得点をとることができます。しかし、2年生以降の英語・数学は1年生のときに習った学習単元を土台とした発展学習となっているため、1年生のときに習った内容をきちんと理解していないと、2年生以降は成績が伸び悩んでしまい内申点が悪くなってしまいます。

家庭学習で宿題や復習の反復練習が不可欠

高校受験の場合、必ずしも塾が必須ではない。普段の学校での勉強が大事

高校受験の場合、必ずしも塾が必須ではない。普段の学校での勉強が大事

学力は学校や塾の授業だけでは身につきません。授業で習ったことを定着させるためには、家庭学習で宿題(演習)や復習の反復練習が不可欠です。この家庭学習を計画的にできる学習習慣が身についているのであれば、塾に通う必要はないかもしれません。学習習慣がついている生徒の場合には、学校の宿題のほかに、英単語や国語の語彙、社会などの知識分野の学習と数学の計算練習などを、毎日時間を決めて取り組むようにしましょう。そうすれば、定期テスト対策にもなりますし入試問題に対する学力アップにもつながります。

一方で、日々の家庭学習が疎かになっているようであれば、1年生から塾に通うのが望ましいでしょう。1年生のうちから塾に通うメリットは、大きくは二つあります。一つは、塾での授業時間がプラスアルファされることで学習内容の理解度が高まります。もう一つは、学習習慣の定着です。学習習慣の定着には、「決まった時刻に勉強する」のと「少しの時間でもいいから毎日勉強する」ことが近道です。塾に通うことで、少なくとも塾がある日は決まった時間に勉強しますし、学校と塾の宿題をやることで家庭での学習時間が増えます。

「通塾するかどうか?」、「何年生から通塾するか?」は、本人の学力と学習意欲によって決めるべきであり、高校受験の場合には必ずしも塾が必須ではないことを覚えておいてください。

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