「もし~したら、~する」のがIFD注文の基本

IFDというのは、「If Done(イフ ダン)」の略称で、もし、ある取引が成立したら、同時に別の取引注文を出すという仕組みです。実際に実例を挙げて説明してみましょう。

現在の為替レートが1ドル=80円だとします。チャートを見ると、いよいよ本格的なドル高トレンドになってきました。ただ、実際にドルを買おうとするなら、やはりもう少しドルの安いところで仕込みたいところ。たとえば1ドル=79円50銭くらいでドルを買いたい。そして、もしそのレートでドルが買えたら、ある程度、ドルが値上がりしたところで利益を確定したいと言う場合に、IFD注文を用います。

つまり、「1ドル=79円50銭でドル買い。それが約定されたら、1ドル=81円50銭で利益確定のドル売り注文を執行する」というような注文を、指値と同じ感覚で事前に出しておけるのが、IFD注文なのです。

上記のようにIFD注文を出した後、1ドル=79円50銭でドルが買えたとしたら、それと同時に、自動的に1ドル=81円50銭の売り注文が出されます。そして、実際の為替レートが1ドル=81円50銭に達すると、ドルを買ったのと同時に発注されたドル売り注文が執行され、利益確定となります。

以上は、自動的にドル買い注文を行うのと同時に、利益確定のドル売り注文を行ったというケースですが、逆に、ドル買い注文を行うのと同時に、損失限定のためのドル売り注文を行うこともできます。上記の例で行けば、1ドル=79円50銭でドル買い注文を出すのと同時に、もしそれが約定された時には、1ドル=79円ちょうどのところに損失限定のためのドル売り注文を置くというものです。もし、1ドル=79円50銭でドルが買えたのに、そこからずるずるとドル安になった時でも、1ドル=79円ちょうどになれば、自動的にドルを売り、損失を確定してくれます。どちらを用いるかは自由ですが、レバレッジを高めてポジションを持っている人の場合は、まずリスク管理が何よりも大事ですから、同じIFD注文でも、利益確定よりは損失限定を重視して利用する方が、良いと思います。

最終的には戦略がモノを言う

これはIFD注文に限らず、これから説明していくOCO注文、IFO注文などにも言えることですが、いくら自動売買だからといっても、売り買いの注文を出す水準まで機械が決めてくれるのではないということです。

IFDであれば、いくらでドルを買った後、いくらに利益確定、あるいは損失限定のためのドル売り注文を置くのかというのは、すべて投資家自身がその時の相場状況を把握して、決める必要があります。したがって、いくら自動売買といっても、自分自身で戦略をたてなければなりません。まず、今のトレンドがドル高なのか、それともドル安なのか。これから自分が取るポジションは、トレンドに逆らったものではないのか。

もしトレンドに逆らったポジションを持つなら、何はともあれ損失限定のIFD注文を入れておき、逆にトレンドに対して順張りの場合は、利益確定のIFD注文という選択肢もあるでしょうし、リスク管理を重視するのであれば、損失限定のIFD注文を出すという手もあります。

このように、いくら自動売買といっても、最終的には自分自身がどういう戦略を建てるのかというところに、IFD取引の成功の可否がかかってくるのです。
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