まずはガソリン車を投入
エアトレックから名を変えて2代目。三菱のミッドサイズSUVであり、グローバル展開するアウトランダーがフルモデルチェンジを受けた。4.6m台の全長に3列シートを配し、エンジンは2.4Lと2.0Lを設定、3.0LのV6はカタログから落ちている。
注目度では来年初めにリリース予定のプラグインハイブリッドEV「アウトランダー PHEV」が高いが、まずは売れ筋のガソリン車から投入。注目は先進安全装備の充実で、ぶつからない、はみださないを謳う「e-Assist」は、スバルの「アイサイト2」以上に高い装着率になっているそうだ。予想の60~70%に対して「e-Assist」を標準装備する「24G Safety Package」、「24G Navi Package」の装着率は82%に達する。
素直なハンドリング
マツダCX-5が実現しているように背の高さや大きなボディというハンディを感じさせない軽快なフットワークで魅了させてくれるSUVが出てきた。3列シートを有するアウトランダーは驚くほど軽快ではないが、正確なハンドリングでワインディングでも郊外でもシーンを問わず楽に運転できるのが美点だ。
気になる「e-Assist」の感度はかなり良好。「e-Assist」の衝突被害軽減の「FCM」は、減速時や停止時などシーンによっては警告が煩わしく感じることもあるが、こうした安全装備は早めの作動が肝心だし、警告のタイミングを早め、遅めの2段階で切り替えることができるのもいい。レーンキープの「LDW」は、65km/h以上で作動するため、主に高速道路などの自動車専用道での作動を想定しているという。一般道でもこの速度以上になることもあるだろうが、警告の感度は良好なのでより安全運転を意識させてくれる装備といえる。
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