とにかく燃費重視
先述したようにハンドリングの正確さは美点であるが、トルク&パワーに関してはそこそこで、CX-5のディーゼルと比較してしまうと当然ながらもの足らない。走りも燃費もモーターアシストのあるPHV仕様が本命なのだろう。
2.4Lでも元気よく走らせたいときは、ECOモードをオフにする必要があるし、手元で変速できるパドルシフトの存在がありがたく感じるほど。2.0Lは乗れなかったが、パワー的には2.4Lはぜひ選びたいところだ。
新型はまずは燃費重視で出力はかなり絞っているとのことで、おかげでjc08モード燃費で2.4Lは14.4km/L、2.0Lは15.2km/Lを達成。CX-5の2.0Lガソリンは16.0km/Lでわずかに及ばないが、これくらいの差ならエコ運転の技術で十分リカバリーできる。
燃費に寄与するアイドリングストップは全車に標準で、バッテリーに装備された新しいセンサーにより充電状況を正確に把握することで動作頻度を向上させているという。
居住性も向上
サードシートは先代よりもシート幅が120mm広くなり、座り心地も向上しているが、成人男性にとっては非常用の域を出ない。大人だとちょっと短距離、短時間が限界かなという広さで、それでも子どもの友達を乗せて出かけるなんてシーンでは十分役割を果たしてくれるだろう。
1列目と2列目も背もたれのサイド部を大型化してサポート性を向上させているが、長距離でも疲れにくそうな大きなシートは美点だ。2列目のスライド量は先代の80mmから大きく向上して、最大250mm可能になり、3列目の足元空間を確保しやすくなった。4人家族なら十分なキャビンスペースで、イザというときに後2人乗れるのはひとつの魅力といえるだろう。
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