MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

燃費と安全性を向上させた2代目アウトランダー(2ページ目)

三菱のミッドサイズSUV、アウトランダーが2代目にフルモデルチェンジした。来年頭に登場予定のプラグインハイブリッドEVが目玉ではあるが、売れ筋は今回のガソリン仕様。着実に進化しているその性能とは?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


とにかく燃費重視

インパネ

ナビの下にECOモードスイッチを用意し、プッシュスターターはステアリングの左側に設定。インパネの質感もまずまず


先述したようにハンドリングの正確さは美点であるが、トルク&パワーに関してはそこそこで、CX-5のディーゼルと比較してしまうと当然ながらもの足らない。走りも燃費もモーターアシストのあるPHV仕様が本命なのだろう。

2.4Lでも元気よく走らせたいときは、ECOモードをオフにする必要があるし、手元で変速できるパドルシフトの存在がありがたく感じるほど。2.0Lは乗れなかったが、パワー的には2.4Lはぜひ選びたいところだ。

新型はまずは燃費重視で出力はかなり絞っているとのことで、おかげでjc08モード燃費で2.4Lは14.4km/L、2.0Lは15.2km/Lを達成。CX-5の2.0Lガソリンは16.0km/Lでわずかに及ばないが、これくらいの差ならエコ運転の技術で十分リカバリーできる。

燃費に寄与するアイドリングストップは全車に標準で、バッテリーに装備された新しいセンサーにより充電状況を正確に把握することで動作頻度を向上させているという。

居住性も向上

シート

居住性はセレナやステップワゴンなどには及ばないが、サードシートの座り心地も向上させ、貴重な3列SUVとしての価値は高まっている


サードシートは先代よりもシート幅が120mm広くなり、座り心地も向上しているが、成人男性にとっては非常用の域を出ない。大人だとちょっと短距離、短時間が限界かなという広さで、それでも子どもの友達を乗せて出かけるなんてシーンでは十分役割を果たしてくれるだろう。

1列目と2列目も背もたれのサイド部を大型化してサポート性を向上させているが、長距離でも疲れにくそうな大きなシートは美点だ。2列目のスライド量は先代の80mmから大きく向上して、最大250mm可能になり、3列目の足元空間を確保しやすくなった。4人家族なら十分なキャビンスペースで、イザというときに後2人乗れるのはひとつの魅力といえるだろう。

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