弁理士試験/弁理士試験の概要

弁理士試験制度の概要

弁理士試験は、誰でも受験でき、短答試験、論文試験および口述試験の三段階で行われます。昔は口述試験で不合格になる方は少数派でしたが、最近は相当な数の方が口述試験で不合格になります。最新の情報を集めて対策を立てる必要があります。

木村 晋朗

執筆者:木村 晋朗

弁理士ガイド

弁理士試験のイメージがわくように、試験制度について見ていきましょう。

誰でも試験を受けられる

受験資格に制限はありません。誰でも受けることができます。ただし、当てはまる方は少ないかもしれませんが、試験に合格しても弁理士登録できない場合があるので注意が必要です。例えば、刑事処分を受けた場合には登録できません。その他にもいくつかありますので、念のため弁理士会のウェブサイトを確認するとよいでしょう。

試験は、短答、論文および口述の三段階
弁理士試験は次の三段階で行われます。
  • 短答試験:マークシート式です。
  • 論文試験:筆記試験です。手書きで解答する必要があります。
  • 口述試験:面接形式で、質問に口頭で解答します。
次に、それぞれの試験について、時期、科目、試験時間などの基本的な点を見ていきましょう。

短答試験

5月に行われます。試験科目は特許法、実用新案法、意匠法、商標法、条約、著作権、不正競争防止法です。問題が全部で60問出題されて、3時間30分の試験時間の間に解答します。

60問の問題それぞれについて、5つの選択肢の中から正しい答えを選んで、マークシートで解答します。多くは、「次のうち、正しいものは、どれか」、「次のうち、誤っているものは、どれか」という形式です。ただし一部は、「次のうち、正しいものは、いくつあるか」、「次のうち、誤っているものは、いくつあるか」という形式の問題ですので、正確な知識が要求されます。

試験から、2週間半ほど後に合格発表があります。短答試験に合格すれば、論文試験に進めます。平成24年度の試験では、合格率は26.1%でした。このときは全60問の問題のうち、37問以上、つまり約62%以上に正解すれば合格でした。この合格ラインは、年度によって異なります。
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