「子どもがニートになりやすい育児法」とは
「あれをしてはいけない。これをしてはいけない」。そう言われ続けたら人間だれでも消極的になります。反対に「好きにしていいよ」と言われ、それに従った結果として失敗ばかりを味わい続けると無力感により動けなくなります。つまり、指示をしすぎても、好きにさせすぎても学習性無力感を味わってしまう可能性があるということです。そして、一度学んでしまった無力感は恐怖を軽減・解消するためのモチベーションや躾、声掛けなどでは改善されません。先出のセリグマンの実験結果は、これらの方法はニートを社会参加させるために有効な手段とは言えないことを示しています。では、どうするか。学習性無力感を払拭していくためには、自己肯定感を根っこから引き上げ、成功体験を積み重ねさせて行くことにあります。小さな成功体験でいいのでそれを積み重ねていく、この根気強い作業がひとつの突破口になるのではないでしょうか。焦らずゆっくりとこれに付き合っていく必要があります。学習した無力感を上回る肯定感を得られるまで、根気強く続けることが大切です。また、ニート予防には「否定批判をしない」「報い認め称える」「個性の評価」を心がけることも大切です。
「あなたはどうしたいの?」と考えさせてから、アドバイスすることも大切です