株・株式投資/株価が急落し、割安感から人気を集めている銘柄

エイチ・アイ・エス、中国反日デモ収束を見越して反発

過去にさかのぼって見てみると、期末実績に対する第3四半期の営業利益は前期43.8%、前々期も30.7%どまりです。第3四半期で利益が伸びないのも、決算発表をきっかけに株価が一時的に下落するのも毎年恒例ですから、業績は好調を維持していると見て良いでしょう。

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円高メリット株の代表格

【銘柄名】エイチ・アイ・エス(9603)
【権利確定月】10月
【最低購入金額】22万~25万円(100株)
【急落開始日】9/7(一時前日比123円安)
【急落のきっかけ】9/7取引時間中発表の第3四半期決算。9/11尖閣国有化後の中国反日デモ・暴動で下落幅拡大。
【前後の株価】急落前3ヶ月は2700~2900円で推移。9/18に一時2214円まで下落後、反発して終値2332円。
海外旅行取扱高2位で、売上の大部分を海外旅行が占めるH.I.S.は、円高メリット株の代表格。格安航空券など低価格商品に定評があり、円高で安くなったことを理由に海外旅行を選択する客層のニーズにマッチしているため、円高を効果的に収益拡大につなげられるのが特徴です。ユーロ安・円高の進行とともに日経平均が大幅に下落した今年春から夏にかけても、株価は堅調に推移しました。

第3四半期決算での株価急落は毎年恒例で想定内

第3四半期決算(11~7月)は、累計では売上高15.5%増、営業利益39.2%増の増収増益ながら、四半期単独では営業利益6.9億円にとどまり、第1四半期の25.0億円、第2四半期の25.3億円に比べ急激に縮小しました。通期計画に対する進捗率も営業利益ベースで48%にとどまっています。しかし、過去にさかのぼって見てみると、期末実績に対する第3四半期の営業利益は前期43.8%、前々期も30.7%どまりです。第3四半期で利益が伸びないのも、決算発表をきっかけに株価が一時的に下落するのも毎年恒例ですから、業績は好調を維持していると見て良いでしょう。

2年前の中国反日デモ、暴動は影響軽微

9/11の尖閣国有化をきっかけに中国全土に反日デモ・暴動が広がり、業績悪化懸念で株価は出来高をともないつつ下落幅を拡大しました。ただ、2年前の2010年9月から10月にかけても、尖閣沖で日本の巡視船に中国漁船が体当たりし、漁船の船長が逮捕される事件をきっかけとした反日デモ・暴動がありましたが、2010年10月期決算は、ほぼ期初計画通りの水準で着地しています。今回の反日デモ・暴動が前回並に終わるなら、業績への影響はさほど大きくならないでしょう。9/18に株価が反発に転じたように、反日デモ・暴動がいずれ収束に向かうことを見越して、下値では人気を集めそうです。

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また、株式投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。
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