ジャガー/ジャガー

ジャガー史上もっともパワフルなエンジンを積むXKR-S(3ページ目)

ジャガーのラグジュアリースポーツクーペであるXKシリーズには、ハイパフォーマンスグレードとしてXKRが存在するが、さらなる高性能版のXKR-Sが追加された。鮮烈な専用カラーに彩られた、迫力を増したエクステリア。そのルックスから抱く期待に応える圧倒的パフォーマンス。それでいてあくまでジャガーらしいスポーツクーペである。価格1750万円。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

スパルタンながらコンフォータブル

ジャガーXKR-S

ボディーカラーは、XKR-S限定色としてジャガーレーシングの伝統をイメージするフレンチレーシングブルー、イタリアンレーシングレッドを用意。さらにポラリスホワイト、アルティメットブラック、ストラタスグレーが選択でき、いずれのカラーでもオプションでグラフィック仕様が可能


足まわりはハイパフォーマンスモデルらしく引き締められているものの、サスペンションストロークの初期がよく動くおかげで、乗り心地は十分に快適に保たれています。乗員に突き上げ感を伝えることなく、路面をしなやかに捉えながらフラットな姿勢をキープするという印象。

最近ではライバルのスーパースポーツカーでも同様に運動性能と快適性を上手く両立させた車種が多く見受けられますが、XKR-Sのドライブフィールには、スパルタンな中にも独特のしなやかさがあり、コンフォータブルに感じられます。
ジャガーXKR-S

サスペンションセッティングや、ADC(アクティブ ディファレンシャル コントロール)およびDSC(ダイナミック スタビリティ コントロール)の変更により、経験豊かなドライバーでもパフォーマンスとハンドリングを楽しめるよう味付けされている


また、これほどパワフルで後輪のみの2輪駆動でありながら、アクセルを強めに踏んでも、DSC(ダイナミック スタビリティ コントロール)の介入が控えめなように感じられたのですが、それはクルマのキャラクターに合わせてセッティングし直された専用品がそのように制御しているからであるとか、ADC(アクティブ ディファレンシャル コントロール)の働きによるというだけでなく、もともとのトラクション性能が非常に高いことがうかがえます。
ジャガーXKR-S

XKR-S専用の「Vulca」という20インチながら軽量な鍛造アロイホイールを装着。フロント9インチ、リア10.5インチのリム幅で、フロント255/35R20、リア295/30R20というタイヤサイズ。レッドペイント仕上げでジャガーのロゴが入った高性能ブレーキシステムは、軽量アルミニウムスライディングキャリパーを採用


ジャガーならではの流麗かつ迫力あるスタイリングに、ディテールまで入念に仕上げられたコクピット、そして、スムーズかつパワフルなエンジン、卓越したフットワークなど、ライバルとは一味違う魅力をいくつも身につけたXKR-Sは、あくまでジャガーらしいスポーツクーペのトップエンド ハイパフォーマンスモデルといえるでしょう。
ジャガーXKR-S

XKR-Sのスポーティな存在感にさらにインパクトを与えるアクセントとして、上下のフロントグリル、サイドパワーベント、ウィンドウサラウンド、トランクリッドフィニッシャーには印象的なグロスブラック仕上げが施されている



  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます