1320店舗が競う居酒屋甲子園
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今年は11月15日に、パシフィコ横浜 国立大ホールで開催。参加店舗数1320店舗が、5月から始まった覆面モニター調査と特別審査、プレゼン・面談を経て、最終予選の上位6店舗が決勝大会へ進出します。
開催趣旨には「“居酒屋から日本を元気にしたい”という想いを持つ全国の同志により開催され、外食業界に働く人が最高に輝ける場を提供する大会」とあります。
それでは「ガンバレ、居酒屋! 」とエールを送りながら、全国の居酒屋事情を調べてみましょう。
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飲み屋店舗数が一番多い県は?
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次は、事業所・企業統計調査から飲み屋店舗数ランキング。最新の結果が公表されていないので、2006年のデータでの比較です。ここでは「遊興飲食店(料亭、バー・キャバレー・ナイトクラブ、酒場・ビヤホールを含む一般的な飲み屋)」の事業所数を比較しています。
全国にある飲み屋は308,848軒、人口10万人あたりの店舗数は243.08軒。最も多いのは沖縄県で560.42軒で、全国平均の2倍以上と抜きんでています。2位は宮崎県で363.78軒、以下は青森県、東京都、北海道と続いている。
一方、最も飲み屋が少ないのは奈良県で人口10万人あたり92.42軒。これは全国平均の半分以下で、何と!沖縄県の6分の1になります。
2012年7月のガイド記事「日本一の田舎を探せ!ふるさと自慢」で取り上げた愛着度や自慢度との相関も高く、飲み屋が多い地域の人々は、故郷を愛し自慢に思っていると言えそうですね。
居酒屋のルーツは江戸時代にあった!
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酒屋で「居続けて飲む」ことから「居酒(いざけ)」といわれ、このサービスを行う酒屋は「居酒致し候」と店頭貼紙したとか。遂に日本の飲ん兵衛たちのための、極上空間が誕生したわけです!
江戸は地方からの出稼ぎで男性が多く、単身者にとって「酒が飲めて簡単便利に食事もできる」ことで重宝され、煮売り屋、屋台が参入して広まったといわれています。どうやら江戸の町衆は、庶民的な居酒屋は「煮売り屋」、やや高級な居酒屋は「蕎麦屋」と使い分けていたようにも思われます。
現代も当時のスタイルを引継ぐ飲み屋さんが、日本各地で自己主張しています。その地の味、その地の方言、その地のコミュニティが集う場所。田舎の居酒屋に飛び込みましょう。そうすれば、最適な田舎暮らしのための情報がきっと手に入るはずですから。