11月の株式市場の傾向
11月は中間決算の発表が本格化する月です。株価は各社の決算発表を反映して動きやすい月だと言えるでしょう。11月の株式市場の動向について、過去の株価データから統計的に検証してみました。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:全銘柄
検証期間:1990年3月~2012年10月1日
1銘柄当たりの投資金額:20万円
買い条件
・10月末の最終営業日の寄り付きで買い
売り条件
・営業日25日経過後の翌日営業日寄り付きで売り
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10月末に全銘柄を購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。
仮に損益がプラスならば、11月は株価が上がりやすい月となり、反対に損益がマイナスであるならば、11月は株価が下がりやすい月であると言えるのではないでしょうか。
以上のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。
■株式市場の傾向(11月)の検証結果
勝率: 35.29 %
勝ち数: 19,340 回
負け数: 35,469 回
引き分け数: 1,059 回
平均損益(円): -9,138 円 平均損益(率): -3.05 %
平均利益(円): 28,350 円 平均利益(率): 9.45 %
平均損失(円): -29,852 円 平均損失(率): -9.95 %
合計損益(円): -510,520,562 円 合計損益(率): -170,175.94 %
合計利益(円): 548,286,779 円 合計利益(率): 182,765.23 %
合計損失(円): -1,058,807,341 円 合計損失(率): -352,941.17 %
PF: 0.518
平均保持日数: 28.15 日
検証結果を見てみると、勝率は、35.29%、平均損益(率)は-3.05%となっています。11月の平均損益(率)はマイナスになっており、この結果から11月は下落する可能性が高い月であるといえるでしょう。
11月に株価が下がりやすい要因のひとつとして、3月決算企業の中間決算発表があるでしょう。長年の景気悪化で、中間決算発表時に企業の業績が予想よりも伸び悩んだケースが多いことが要因として考えられるのではないでしょうか。
11月の株式市場には、「11月に買って5月に売れ」という相場の格言があります。実際に7月~11月まで五ヵ月連続で勝率は50%を割っています。そういった意味では、11月は、7月から下落傾向が続いて株価が割安に推移している可能性が高く、中長期で株式を保有される場合には、買いの月といえるでしょう。
では、そういった下げ相場のなか11月の株式市場の中でも好調な銘柄にはどのような銘柄があるのか確認してみましょう。>>