ハイブリッドカー/ハイブリッドカー基礎知識

セレナS-HYBRIDの大人気のワケとは?(2ページ目)

今年8月セレナに加わったS-HYBRIDの受注が好調で、しかもその9割強がハイブリッドだという。売れ筋ミニバンに満を持して投入されたハイブリッド仕様の人気の理由を探ってみよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


スムーズな走りだけでも買い!

インパネ

インパネの造形はガソリン車と同等で、メーターにハイブリッド専用表示を追加している


走りに関しては先述したように発進時や加速時のアシストが効果的で、とくにストップ&ゴーの多い街中、高速道路の合流時や登坂路などでスムーズな走りを実感でき、「ECO」モードのままでも力不足はほとんど感じさせない。

「ECO」モードを解除すればエンジンがより高回転まで回り、力強さが増すもののその差は期待したほどではなかった。高速巡航時などのパワー感はガソリン車と変わらないから、高速道路の追い越し車線をグイグイとリードし続けるようなパワーまでは持ち合わせていない。フル乗車でも普通に走る分には、そこまでパワーを必要とすることもないだろう。

燃費だけでなく、免税も魅力

セカンドシート

居住性や積載性などもガソリン車と同等だからこのクラスにとくに求められる広さや実用性に不満はなく、相変わらずクラス随一の広さが光る


ハイブリッドがメインとなったセレナだが、「20S」と「20X S-HYBRID」の差は22万円強。ハイブリッドは2WDのみの設定だから4WDが欠かせない雪国などでは選択しにくいが、スムーズな加速と静かなアイドリングストップを享受できるとなるとそれ以外の地域ならハイブリッドが断然買いだ。

また、JC08モード燃費は15.2km/Lでクラストップ(ガソリン車の2WDは13.8km/L)で、自動車取得税と自動車重量税もクラスで唯一免税となるのも大きい。今回は約680km走行して16.9km/Lという良好な燃費を計測した。ただし、そのうち約9割が高速道路だったから参考程度の数値ではあるものの、走行中の平均燃費も15~17km/L台を表示していたのでこのクラスでは随一の実燃費なのは確かだろう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます