寒地型芝草(冬芝)の種類と特徴
寒地型芝草は耐寒性が強い反面、日本の夏のような高温多湿には弱いため、寒冷地方に適しています。ゴルフ場にも芝生は欠かせない
葉が細く低い刈り込みに耐えるので、繊細な芝生ができます。ただし高温や乾燥には弱い性質で、管理面から家庭用には適さず、主にゴルフ場で用いられます。コロニアルベント(Agrostis tenuis Sibth.)、ベルベットベントグラス(Agrostis canina L.)、クリーピングベントグラス(Agrostis palustris Huds.)などがあります。
■ブルーグラス類(Poa)
耐病性は強いですが、高温や乾燥に弱い性質です。栽培は種まきですが、発芽が遅いため芝面の形成も遅めです。ケンタッキーブルーグラス(Poa pratensis)が有名です。ゴルフ場や運動場などに用いられるほか、牧草としても栽培されています。
■ライグラス類(Lolium)
種まき後の発芽率がよく生育も早いので、芝面の形成も早いです。多年生のペレニアルライグラス(Lolium perenne)と、一年生のイタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)などがあります。主に運動場などに用いられます。
■フェスク類(Festuca)
フェスツカ・グラウカも同じウシノケグサ属の植物
実際に家庭で寒地型芝を楽しむ場合は、日本の気候に合わせて混合した種を用いるとよいでしょう。また、一年中グリーンを楽しみたい場合、前頁で紹介した暖地型で形成した芝生の上に寒地型の種をまく、オーバーシーディングという方法もあります。