文豪ゆかりのホテル
長くまっすぐに続く廊下には、往時を偲ぶ絵画や写真がさりげなく飾られていて落ち着いた雰囲気だ。2階2033号室の脇には、松本清張の小説「点と線」の雑誌掲載第1回目の複製と、小説に出てくる寝台列車「あさかぜ」の時刻表が額に収まっている。この部屋は松本清張がしばしば滞在した部屋なのだ(当時とは番号は異なる)。ステーションホテルは清張のほか、川端康成、内田百けんなど多くの作家が愛用したホテルでもあった。くつろぎのスペースも充実
駅舎4階中央部にあるのはホテル客用のゲストラウンジ・アトリウムだ。赤レンガを巧みに生かしたインテリア、天窓を活かした明るい空間、ライブラリーもあり、朝食を摂った後も優雅に寛げる場所となろう。このほかレストランも充実しているし、古くからあるバーも健在だ。オリジナル・カクテル「東京駅」をつくった有名バーテンダー杉本氏も再び戻ってくる。
地下には、レストランエリアのほか、フィットネス&スパがあり、ホテル宿泊客だけでなく会員になれば利用できるので、リフレッシュのスペースとして機能することとなろう。