クラシックで典雅な東京ステーションホテル
赤レンガ駅舎内部のかなりの部分は「東京ステーションホテル」となっている。駅舎復原工事のために2006年3月末をもってホテル営業は休止していたが、2012年10月3日(水)に再開。ヨーロピアン・クラシック・スタイルで統一されたホテル内は高級感あふれる落ち着いた仕様である。一部屋しかない「ロイヤルスイート」(3046号室)は、一泊80万8500円という度肝を抜く価格で話題となっている。寝室、バスルームのほか、居間、書斎、ウォーキングクローゼットなど、実に広々としていて特別室の名に恥じない。
「メゾネットスイート」は、2階建ての珍しい構造で、インテリアが高級そのものだ。丸窓も珍しく、行きかう列車が見えるのも駅舎内ホテルであることの証だ。
赤レンガ駅舎のシンボル、丸屋根ドーム
「ドームサイド」客室は丸屋根ドームに沿ってレイアウトされたユニークな客室で、窓からドームの内側の装飾や、構内を行きかう人々の様子が眺められるのが、いかにもステーションホテルらしい。天井が高く、ゆったりとくつろげるのが魅力だ。ドームの内側は、駅コンコースの吹き抜けから見上げることもでき、3階ドームサイドの部屋と部屋の間にあるバルコニーからも間近に見える。干支や鷲のレリーフなどが創建当時の姿に復原され、その高い芸術性には目を見張る。