賢く生きる3分間マネーハック/賢く生きる 3分間マネーハック

節約のポイントは「絞る」より「メリハリ」(2ページ目)

お金の使い方は絞るばかりではありません。大事なのはむしろ絞り続けることではなく、メリハリをつけることです。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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節約にはメリハリのほうが重要で、楽しい

ストレスは節約を続ける上での大敵です。無理をして節約をしても、ストレスが溜まると無駄遣いをしてしまう恐れがあり、元の木阿弥になってしまうからです。

「今までより毎日300円は節約をする!」と意気込んでも4週間後にストレスのあまり買い物や飲み代で1万円使ってしまえば、意味がありません。むしろマイナスです。ただ締め付ければ節約は実現するわけではないのです

そこで考えてみたいのは「メリハリをつけながらトータルで節約を実現するような考え方です。先ほどの例えでいう「お昼は毎日500円」は「2週間のランチ代が5000円」というように考えてみます(平日の5日間で考えてみる)。

一見すると「いや、それ同じでしょ?」と思いますが、毎日必ず予算以内に抑えるのと、一定期間で予算枠を考えるのとは全く違います
例えば職場で買えるお弁当屋が400円だったとしたら、これを週3日利用します。牛丼も混ぜてもいいでしょう。そうすると2週間で600円余裕がでますから、これを残りの4日に振り分けます。予算は500円×4日+600円で2600円ありますから、「1000円ランチ×1+700円ランチ×1+450円ランチ×2」とか、「800円ランチ×2+500円ランチ×2」のようにアレンジをしてみるのです。

たいしたことをしていないようですが、これが意外に効果的だったりします。漫然と同じお店のお弁当をローテーションするより、よほど楽しいですし、満足度の総和も高くなるでしょう。

これと同様に、夕食も、服代も、予算を意識しつつもメリハリを考えてみればいいのです(服代でしたら、毎月5000円等の予算を数ヶ月貯め、大きな買い物をするような方法が考えられます)。

満足度を上手にコントロールしよう

「メリハリ」消費のポイントは、満足度をコントロールするところにあります。同じ金額を同じ期間に使っていたとしても、自分で自分に落差をつけることで、満足度の合計を高くすることができるのです。
また、我慢している日があっても「これは数日後にプチ贅沢をするための我慢」と思えば、我慢も喜びを感じる小道具になってきます。

今の世の中、自分で自分をコントロールしていかないと、なかなかお金は残りません。いつも魅力的な商品が誕生し、いろいろなところであなたを手招いているからです。満足度は「買ったモノ」が連れてくるのではありません満足度の多くは自分が決めているのです。逆転の発想でお金のことを考えるマネーハックとしては、そこに注目してほしいと思います。

「自分で自分の買い物の満足度を高める」意識を持ちましょう。そこから、結果として節約がついてくるのです。
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