節約にはメリハリのほうが重要で、楽しい
ストレスは節約を続ける上での大敵です。無理をして節約をしても、ストレスが溜まると無駄遣いをしてしまう恐れがあり、元の木阿弥になってしまうからです。「今までより毎日300円は節約をする!」と意気込んでも4週間後にストレスのあまり買い物や飲み代で1万円使ってしまえば、意味がありません。むしろマイナスです。ただ締め付ければ節約は実現するわけではないのです。
そこで考えてみたいのは「メリハリをつけながらトータルで節約を実現するような考え方です。先ほどの例えでいう「お昼は毎日500円」は「2週間のランチ代が5000円」というように考えてみます(平日の5日間で考えてみる)。
一見すると「いや、それ同じでしょ?」と思いますが、毎日必ず予算以内に抑えるのと、一定期間で予算枠を考えるのとは全く違います。
例えば職場で買えるお弁当屋が400円だったとしたら、これを週3日利用します。牛丼も混ぜてもいいでしょう。そうすると2週間で600円余裕がでますから、これを残りの4日に振り分けます。予算は500円×4日+600円で2600円ありますから、「1000円ランチ×1+700円ランチ×1+450円ランチ×2」とか、「800円ランチ×2+500円ランチ×2」のようにアレンジをしてみるのです。
たいしたことをしていないようですが、これが意外に効果的だったりします。漫然と同じお店のお弁当をローテーションするより、よほど楽しいですし、満足度の総和も高くなるでしょう。
これと同様に、夕食も、服代も、予算を意識しつつもメリハリを考えてみればいいのです(服代でしたら、毎月5000円等の予算を数ヶ月貯め、大きな買い物をするような方法が考えられます)。
満足度を上手にコントロールしよう
「メリハリ」消費のポイントは、満足度をコントロールするところにあります。同じ金額を同じ期間に使っていたとしても、自分で自分に落差をつけることで、満足度の合計を高くすることができるのです。また、我慢している日があっても「これは数日後にプチ贅沢をするための我慢」と思えば、我慢も喜びを感じる小道具になってきます。
今の世の中、自分で自分をコントロールしていかないと、なかなかお金は残りません。いつも魅力的な商品が誕生し、いろいろなところであなたを手招いているからです。満足度は「買ったモノ」が連れてくるのではありません。満足度の多くは自分が決めているのです。逆転の発想でお金のことを考えるマネーハックとしては、そこに注目してほしいと思います。
「自分で自分の買い物の満足度を高める」意識を持ちましょう。そこから、結果として節約がついてくるのです。