ムツゴロウさん自身が認める代表作品
残念ながら、すでに版元の角川文庫のホームページで検索しても見当たりませんが…。みなさんご存じの「ムツゴロウさん」こと、畑正憲さん著作の小説です。
畑正憲さんは、エッセーや動物関係の本を数多く執筆されていますが、
その中でも異色な作品となっているのが、この「深海艇F7号の冒険」です。
もう本が見当たらなくなっているので記憶が曖昧なのですが、この本の「あとがき」に、ご自身が編集者に「代表作(お気に入りだったかな?)を教えて下さい」と聞かれたときに、「深海艇F7号の冒険」と答えたものの、じつは執筆はしてあったけれど出版していなかった(原稿は眠っていた)という作品です。
ストーリーを簡単に言ってしまうと、主人公の博士が深海艇に乗って海の底深くへともぐっていき、そこで深海人と遭遇するというものです。
ですが、その深海を目指すために息子さんと娘さん(男性の研究員と女性の研究員だったかも……)に特殊な訓練をして、就寝時間をコントロールできるような体質へと変化させたり、深海人が特殊な環境下に住んでいる(ここはネタバレしないようにぼかします)ような設定になっていたりと、非常に面白い作品でした。
このトピックのタイトルを見たときに、まっさきに浮かんできたのがこの本でした。 初めて読んだのは図書館で借りてきたときで、もう20年以上前なのですが、当時、夢中で読み終えてしまい、今でもタイトルを鮮明に覚えています。
こんど、大きな書店か古本屋さんに立ち寄ったときに、また出会えればいいなと思います。
図書館の文庫コーナーには「ムツゴロウ・シリーズ」の中でラインナップされているかもしれません。ムツゴロウさん著作のエッセーは、全般的にどちらかというと大人向けの内容が多いですので、今で言うと「PG12」扱いかもしれません。
気になった方は、手にとって読まれてみて下さい。
■深海艇F7号の冒険
価格:438円
著者:畑 正憲
発行元:角川文庫
ジャンル:SF小説
購入可能場所:Amazonなどのウェブショップ
※データは記事公開時点のものです。