EV走行は短めでも効果アリ

インパネ

センターメーターで開放感を演出するが、ハイブリッドはセンターコンソール下にバッテリーを配置するため、前席はよりコンフォートな造りになっている。EVスイッチはコンソール前方に用意する


走りの印象はマイナーチェンジ前と大きく変わりなく、パワー的には必要十分というレベル。高速道路の加速時や山岳路では意識してアクセルを踏み込まないと、周囲の流れに乗るのが難しいこともあった。

ハイブリッドである恩恵は、発進時や低速走行時のモーターによるアシスト、EVドライブモードによるモーター走行(25km/h以下で数百m走行可能)時に感じられる。モーター走行の範囲は速度も距離も短いが、早朝の住宅街などを抜け出すには十分だ。

少し気になるのが、ボディの剛性感と乗り心地でさすがにアルファベット/ヴェルファイアには及ばない。試乗車は「アエラス レザーパッケージ」だったので17インチだったが、「アエラス」だと18インチを履くため路面からの突き上げはより大きくなるはずだ。もし、2列目/3列目に座る機会が多いなら乗り心地の面で不利になることは理解しておきたい。

注目の実燃費は?

1500Wコンセント

アルファード/ヴェルファイアハイブリッドにはないのがエスティマハイブリッドの100V・1500Wコンセント。車内で家電製品などが使え、震災時も電源車として重宝された実績をもつ


3列目の居住性となるとアルファード/ヴェルファイアに軍配が上がるから、エスティマ/エスティマハイブリッドの価値はそのスタイリングと後席のロングスライド、そして100V・1500Wのコンセントが車内と荷室に用意される点にある。サードシートは床下に格納だから畳んでしまえば積載スペースも十分となる。3列フル乗車重視派よりも4、5人家族で週末にはキャンプなどに出かける、そんなユーザーに最適なミニバンといえるだろう。

今回は約293km走って約10.4km/Lという実燃費だった。その半分以上が高速道路だったが、長い渋滞に巻き込まれることもあったので10km/L台の燃費は健闘といえる。ただし、ガソリン車とハイブリッドには2.4Lで100万円以上の差があり、3.5Lガソリン車と比べても60万円近い差がある。ハイブリッドの価値を燃費だけに求めると元を取るのは難しいから、静粛性や100・1500Wの実用性、そしてステータスなども考える必要があるだろう。