家事を手伝わない夫はどうすれば良い?共働きの夫婦、妻の不満……
家事をしない夫は多いもの。妻だって疲れているのに……そんな不満が募って離婚の危機を迎えることも!?
そんな夫たちについて、妻はどうすべきなのでしょうか?J子さん(40歳)が離婚の危機を迎えたケースで考えてみましょう。
「家事を手伝わない夫」に離婚を考えたJ子さんのケース
J子さんの夫は2つ年下の38歳、働き盛りの年齢です。ちょうど業界が上向きになってきたこともあり、毎晩、残業やお付き合いで終電ギリギリに帰宅するという生活パターン。当然のことながら帰ってくるなりバタンキュー、朝もギリギリまで寝ているため、平日の家事はすべてJ子さんまかせでした。とはいえJ子さんも仕事を持っていて、残業やお付き合いはそれほどではないものの、疲れがたまっていることは夫と同じ。それでも、J子さんは完璧主義の優等生タイプだったこともあり、洗濯や炊事、ゴミ捨てなど細かい家事をやる毎日でした。
週末は平日の疲労を回復すべく、家でのんびりすることが多かった二人。家事をするのも億劫なので、食事はデリバリーが増え、掃除と洗濯は最低限にこなす状態。栄養バランスは崩れて肌はボロボロ、家もなんとなく薄汚れていく一方で、J子さんはイライラが募るばかりでした。
そんなある日、いつもより早く帰宅した夫に対して、疲れがピークに達していたJ子さんは「たまには家のことを手伝ってよね。私だって働いているのよ」とキツい口調で言ってしまったのでした。すると夫は、「仕事で大変なときに、家事なんてやってるヒマはない。稼ぎはオレのほうがあるんだから、家のことは女がやるべきだ」と逆ギレ、夫婦は一気に冷戦状態。「こんな人と結婚するんじゃなかった……」とJ子さんは離婚を考えるまでの心境にいたってしまいました。
「夫婦間の家事は平等であるべき」は間違い⁉
共働きの夫婦にとっての課題は平日の家事。どうやってルールを決めるのがベスト?
そもそも、J子さんは新婚当初、本命の彼と夫婦になれたのが嬉しくて、夫のためになんでもしたげていたそうです。毎日、夫の好みの食事をつくるのはもちろん、翌日に着るものを枕元に揃えたり、靴を磨いたり……家のことは一切、彼に手伝わせなかったといいます。
ですから、夫が「オレは何もしなくていいんだ」と思ってしまうのも当たり前のこと。J子さんが働きはじめても、一度、刷り込まれてしまった考え方はなかなか改まらないというものです。「忙しいときはオレも手伝うよ、といってくれたのに……。てっきり家事は分担制で平等になるものだと思っていました」と嘆くJ子さんでしたが、J子さんの思いどおりにはいかなかったのです。
結婚生活にパーフェクトはない、と思うべし!
友だちや知人の「マメな夫」が羨ましく思えることも。でも、結婚生活に完璧はあり得ません!
さらに、そんなふうにしてルールを決めたからといって、必ずしも守らなければならないという「マスト」をつくらないようにします。完璧主義のJ子さんには難しかったのかもしれませんが、結婚生活ではすべてがパーフェクトにいかないほうがうまくいく場合も多いのです。
たとえば、「週末の朝食の準備は夫が担当する」と決めたとしても、残業続きで疲れているのであれば、夫に代わって妻が朝食をつくるのもアリです。極端な話、二人とも疲れているのであれば、「じゃあ朝食当番は来週にして、今日は外に食べに行こう!」とルールを変更してもいいわけです。要は、二人が気持ちよく過ごせるかどうか、それが肝心だからです。
妻の意識を変えることでストレスフリーに!
無理強いすると逆効果になる「夫の家事」ですが、反対に、その気にさせれば簡単に動いてくれるケースもあります。たとえば、「次の週末の朝は、あなたのつくったフレンチトーストが食べたいな。この間、つくってもらったのがすごくおいしかったから、友だちにも自慢しちゃったんだ」というように、家事のスキルをほめるようにします。すると、役に立っている自分に対して嬉しく思う夫は、自分からすすんで家事をするようになるからです。また、妻の側の意識を変えることも大事なポイントです。「掃除をするのは苦手だけれど、家が汚くても文句をいわない」という夫ならなんの問題もないですし、「家のことを手伝わないけれど、料理に失敗してもおいしそうに食べてくれる」という夫なら夫婦はうまくいきます。
家事をしないから「ダメ夫」なのではなく、まずは家事をしないことで何が不都合なのかを考えてみて、夫婦がどうしたら快適に暮らしていくことができるかを話し合ってみてはいかがでしょう。
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