イラストでアプリの仕組みをイメージし理解を補助する
Androidアプリの開発
Androidアプリの開発本は非常にたくさん出版されていて、どれを参考にすべきか特に初心者の方は迷うところだと思います。この本の特徴は、ビギナーの中でもとりわけプログラム未経験者を対象に、アプリのしくみがイメージできるようにAndroidプログラミングの基本中の基本を分かりやすいイラストを多用することで理解できるように工夫をこらしている点です。
またこの本はJavaやXMLの前提知識がほとんどない方でもつまずかずに読み進められるように、簡単なゲームを少しずつ作りながら同時にJavaの知識が自然と身に付くように構成がしっかりと考えられています。
また環境設定、プロジェクトの作成方法、実行方法などの説明は要点が丁寧に押さえられており、初学者を念頭に置きつつも最後まで読めば一通り開発の知識が得られます。
理解を補助するためのイラストは添え物的なものではなくしっかりと内容に即していて、イメージで把握しやすいようによく練られている印象がありますし、キャラクターのドロイドくんのコメントが的を射ていてユーモアもあるので楽しく学んでいける点もすばらしいです。
なおJavaについてもう少し学習したい方は講談社から出ている「新これならわかるJava 挫折しないプログラミング入門」など初心者向けの良著と併読されるのも理解が深まってステップアップにつながるのではないかと思います。
http://bit.ly/SbNTJu
あとこの本に関しては環境導入部分やサンプルアプリの解説PDFが無料(クリエイティブ・コモンズのライセンス)で公開されています。
環境導入に関しては、現在発行されている書籍のほとんどが2.xベースで、Android 4.0での設定が変更になったことに対応しきれていない場合が多いのですが、こちらのサンプルアプリと解説ドキュメントはアップデートを続けるようですので、本でフォローしきれない部分をWebで補足できる点も好感が持てます。
http://bit.ly/u2LamL
■書名
「イラストでよくわかるAndroidアプリのつくり方」
・出版社:インプレスジャパン
・著者:羽山 博