スイーツ・デザート/デパ地下・商業施設のスイーツ

大丸東京店、日本初・百貨店初登場のスイーツ(6ページ目)

2012年10月5日、大丸東京店が増床グランドオープンします。それに先駆けて、地下1階食品売場「ほっぺタウン」の増床部は、8月22日に先行オープン。「デパチカスイーツ」コーナーには、日本初、百貨店初など注目店が多数登場します。そんな新生・大丸東京店スイーツの見どころをご紹介します。

平岩 理緒

執筆者:平岩 理緒

スイーツガイド

クラシック コロンバン

原宿に本店のある「コロンバン」から、今回お披露目となる新ブランド「クラシック コロンバン」が誕生します。「どこか懐かしく温かい、とっておきのレシピ」をコンセプトに、クラシカルな伝統フランス菓子とトレンドとを兼ね備えた最新スイーツが、生菓子、半生菓子、焼菓子など約40アイテム揃います。
ケーキ箱やクッキー缶のパッケージには、日本で初めて本格的な洋菓子を提供し「コロンバン」の礎となった1931年オープンの銀座本店の店舗デザインが採り入れられていて、目上の方へのギフトとしても、品のよいしつらえです。
では、他の「コロンバン」店舗では買えない、限定品の一部をご紹介します。
「クラシック コロンバン」の「想い出のモンブラン」(577円)

「クラシック コロンバン」の「想い出のモンブラン」(577円)

創業当時の構成を再現した「想い出のモンブラン」。ホイルの中に生地を絞り、そのまま焼き込んだ上にクリームを重ねるという組み立て方法を取っています。フォークがすっと入って食べやすいしっとり生地に、砕いた渋皮煮の栗がゴロゴロとのせられ、見た目以上に栗の存在感があります。低脂肪の軽い生クリームを重ね、その上に主役となるマロンクリームをたっぷりと絞り、表面には香ばしくローストされたアーモンドを散らしています。熊本産と、フランス産のマロンペーストをブレンドして使用したオリジナルクリームは、和栗の香りと洋栗の風味がほどよくあいまって、重たさを感じさせず、バランスよく食べやすい印象です。
「クラシック コロンバン」のプティガトー達。「想い出のモンブラン」から右回りに「苺のショートケーキ」(546円)、「クラシックショコラ」(472円)、「瀬戸内レモンのタルト」(441円)、「木いちごのシャルロット」(472円)

「クラシック コロンバン」のプティガトー達。「想い出のモンブラン」から右回りに「苺のショートケーキ」(546円)、「クラシックショコラ」(472円)、「瀬戸内レモンのタルト」(441円)、「木いちごのシャルロット」(472円)

その他のプティガトーも、クラシックなスタイルをベースに、一工夫加えたものばかり。「コロンバン」の創業者で、パリで本格的なフランス菓子を学んだ門倉國輝氏が伝えたエスプリを現代的に表現しています。たとえば「クラシックショコラ」にはフランスの有名なチョコレートメーカー「ヴァローナ社」の64%カカオ分のショコラ“マンジャリ”を使っていますが、このメーカーのチョコレートを採り入れたお菓子をいち早く広めたのも、門倉氏でした。そこにアルマニャックを加え、チョコレート好きにはたまらないしっとりと濃厚な口どけと香りに仕上げました。
クラシック コロンバンのロムロム

「クラシック コロンバン」の「ロムロム」(504円)

「ロムロム」という名のサヴァランは、創業当初のサヴァラン生地のレシピを再現したものですが、ラム酒は当時とは変えて、最高級のディロンのトレヴューラムを使用しています。「苺のショートケーキ」は、ヨーロッパで一般的な“センガセンガナ”という酸味のある苺品種でコンフィチュールを作り、フレッシュの苺と共にそれを挟んでアクセントとしました。

プリンは「クレームキャラメル」(315円)、シュークリームは「タヒチヴァニラのシューアラクレーム」(283円)などフランス語のネーミングが多いのも、実は、創業時からこのような名前でお菓子を販売していたからだそう。銀座にお店がオープンした当時、パリの最先端の文化を伝えるモダンなサロン・ド・テとして賑わっていた様子が想像できますね。

ホールサイズの生菓子で、ぜひ手土産にしたい品の一つが「クラシックスフレ」(1050円)。直径12cmサイズのピンク色のかわいらしい丸箱入りのスフレチーズケーキです。使用しているクリームチーズが異なる“あっさり味”と“濃い味”の2種類があります。どちらがお好みでしょうか?両方買って食べ比べしてみたくなりますよね!
「クラシック コロンバン」の「アヴェニュー ド 銀座」(1575円)

「クラシック コロンバン」の「アヴェニュー ド 銀座」(1575円)

「アヴェニュー ド 銀座」は、銀座店のあった銀座中央通りに思いを馳せて焼き上げた、懐かしく新しいパイのスイーツ。バターの香り豊かなパイとナッツというシンプルな組み合わせに、フランス最古といわれる歴史ある紅茶店「ダマン」のフランボワーズティー茶葉を細かく砕き、隠し味としてプラス。表面は白いアイシングがけで口に入れるとさらりと溶け、ザクザクと心地よい食感とナッツのコク豊かな風味、ふわりと漂うエレガントなフレーバーティーの香りが楽しめます。常温で持ち歩きでき、生菓子よりも日保ちが長いので使い勝手がいいですね。お友達のお宅を訪問する時の手土産や、自宅でのおもてなしにお薦めです。
「クラシック コロンバン」の「原宿はちみつのダクワーズ」(231円)

「クラシック コロンバン」の「原宿はちみつのダクワーズ」(231円)

「コロンバン」の原宿本店では、屋上に巣箱を設置して、自ら養蜂を行っています。蜂達は、近辺の明治神宮や赤坂御所といったエリアまで飛んでいき、季節ごとの花々から蜜を集めてくるのだそう。そのようにして採蜜した“原宿はちみつ”をふんわりしたバタークリームの中にそのまま閉じ込めたのが「原宿はちみつのダクワーズ」。中から、やさしい風味の百花蜜がとろりと流れ出します。採れる量が限られているので、このはちみつを使ったお菓子は、本店でしか販売されていないものがほとんど。そんな貴重なスイーツが、大丸東京店で入手できるのをお見逃しなく!

パッケージの丸箱に描かれたぶどうの蔓の柄は、かつての銀座本店の窓ガラスを飾っていたアイアンの装飾モチーフから起こしたデザインだそうです。
「クラシック コロンバン」の「ライブラリーガレット」(682円)

「クラシック コロンバン」の「ライブラリーガレット」(682円)

フランス・ブルターニュ地方の伝統菓子として知られる“ガレットブルトンヌ”。元々は丸い形をしていますが、こちらは、文庫本のような見た目にアレンジした「ライブラリーガレット」。特注サイズのカードルという四角い型で文庫本サイズに焼かれたガレットブルトンヌは、大満足の食べ応え。ブルターニュのゲランド地方で有名な天然海塩、フルール・ド・セルを使っているので、噛みしめるとほんのり塩味が感じられ、甘さを引き立て後を引く旨味を醸し出しています。

「コロンバン」創業者の門倉氏がご存命だった当時、同社がお客様向けに発行していた小冊子『Bon bon』の表紙絵を、交流の深かった画家の方々が提供してくださっていたそうですが、その貴重な作品をパッケージに用いています。絵柄は5種類あり、藤田嗣治さん・伊原宇三郎さん、佐伯米子さん、古城江観さんという、日本を代表する著名な方々の絵画作品が揃います。藤田さんが描いたエッフェル塔の絵や、佐伯さんが描いた花の絵など、アートがお好きな方へのプレゼントに喜ばれること間違いなしです。

<ショップデータ>
■クラシック コロンバン
東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店地下1階
電話 03-3212-8011(代表)
営業時間 土~水10:00~20:00/木金(祝日を除く) 10:00~21:00
定休日 大丸東京店に準ず

さらに広くなってラインナップ充実の新生・大丸。東京駅で個性に富んだスイーツが買える新たなスポットとして、スイーツファンにも、ビジネスパーソンにも、大いに注目されそうです!

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