普段使っているお財布は?
女性にとってのおしゃれアイテムでもあり、女性誌などで度々特集が組まれる、お財布。他の国ではどんなお財布が人気でしょう? 流行に関心が高いと言われる、東京とロンドン、ソウルの20代~30代の女性を対象に、お財布に関する調査が行われました。(各都市300人計900人を対象に2012年7月実施ビザ・ワールドワイド調べ)まず、普段使っているお財布の形状についてです。東京はやっぱり「長財布」と答えた人が一番多く57.3%。一方、ロンドンでは「二つ折り」「三つ折り」が48.7%、ソウルでは65.0%という結果となり、小型のお財布が主流となっていることが調査結果からわかりました。他の都市では、長財布はブームではなかったのですね。
もう一つ驚いたのは、「小銭入れ」「ジッパー付きの袋」「財布を持たないのでポケットやバッグに現金」という、お財布持たない派が東京では、0.6%とほとんどいなかったのに対し、ロンドンは19.4%と2割近くもいました。ソウルも7.3%とやはり多いです。板東英二さんは、札束を100円均一で売っているような、メッシュのポーチに入れていますが、あの方はお金持ちですし、おじさまですからいいんです。でも、若い女の子がジッパー付きの袋をお財布代わりにするなんて!確かに、軽いし機能的ですが……軽いショックを覚えました。
なぜ、小型財布がブームなの?
なぜ日本では、長財布がブームで他の都市では小型財布や、「お財布なし」が 主流なのか、気になってソウルに住む友人に電話してみました。電話をしたのは、30代で共働き、3歳の女の子のママです。「昔は長財布持っていたけど、今は現金をほとんど使わないので、三つ折りの財布を使っています。友達の中には、カード入れにお店のポイントカードと、クレジットカードだけ入れている人もいます」
先の調査で「1000円~5000円のレストランやカフェ、日用品のお買い物は何で払いますか?」という問いに、東京は「現金」と答えた人が約7割、ソウルはたった4%でした。
「私はほとんどクレジットカードで買い物をします。買った時と、お金が引き 落とされるタイムラグが気になる人はデビットカードを使っています。よっぽど田舎のお店ならカードが使えないところはありますが、ソウルではシクタン(食堂)でもカードが使えるし、コンビニなどでちょっとした買い物もカードで買います」
ソウルの地下鉄車内には、便利グッズやCDなどを売りに来る、おじさんやおばさんがいるのですが、車内販売か路上で売っているジュースくらいが現金で後はほとんどカード決済ができるそうです。 ロンドンは、デビットカードの利用が55%で一番多く、クレジットカードの5倍以上です。イギリスに住んでいた友人に聞いてみると、もともと大学生でも銀行に口座を開くと小切手も一緒についてくるくらい現金決済が少ない国で、小切手にかわりデビットカードが主流になったそうです。「小切手を持ち歩かなくてもよくなった!」というわけで、お財布も小さくなったのですね。おまけ情報ですが、イギリスでは、デビットカードで30ポンドの買い物をする時に、「20ポイントキャッシュバック」と言えば、レジで20ポンドお金を受け取り、口座から50ポンド引き落とされる便利な使い方もあります。
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