前回の記事から引き続き、国土交通省の「住宅・土地統計調査・平成20年版(2008年)」から、「普通の家」とはどんな家なのか、さらに探っていきたいと思います。

一戸建ての平均延床面積は128.64平米

まず、住宅の居住室数から見ていきましょう。1住宅当たり居住室数は4.67室。1973(昭和48)年の1住宅当たり居住室数は4.15室でしたから、35年かけて0.52室増えたことになります。居住室の延床面積(居住室のほか玄関、トイレ、台所などを含めた住宅の床面積の合計)は94.13平米。1973(昭和48)年の延床面積は77.14平米なので、1畳当たり1.52平米として計算すると、35年間に約11畳も増えていることになります。ちなみに、前回の2003(平成15)年時の調査結果と比べると、ほぼ横ばい状態なので、広さの拡大は頭打ちという感じでしょうか。

居住室数

1住宅における平均的な居住室数は4~5部屋ということのようです

このデータは住宅全てを平均した値なので、「一戸建て」のほかに「共同住宅」と「長屋建て」が含まれています。1住宅当たり延床面積を建て方別に見ると、最も広いのは一戸建てで128.64平米、次いで65.57平米の長屋建て、47.92平米の共同住宅となっています。一戸建ては共同住宅の2倍以上の広さがあるのですね。

日本海側は広く、大都市圏は狭い

延床面積を都道府県別で見ると、第1位は151.37平米の富山県で、次いで福井県の147.99平米、3位は秋田県で139.84平米。さらに、以下のように山形県、新潟県と続きますが、いずれも平均値の128.64平米を大きく上回っています。

●広い都道府県 
第1位 富山県 151.37平米
第2位 福井県 147.99平米
第3位 秋田県 139.84平米
第4位 山形県 138.06平米
第5位 新潟県 133.76平米

●狭い都道府県
第47位 東京都 63.94平米
第46位 大阪府 74.78平米
第45位 沖縄県 75.90平米
第44位 神奈川県76.46平米
第43位 京都府 86.16平米

対して、最も狭いのは東京都の63.94平米。次いで大阪府の74.78平米、沖縄県の75.90平米。そのほかは、上に示したように、神奈川県、京都府の順です。全体の傾向として、日本海側の住宅は大きく、沖縄県を除いて大都市圏がある都道府県の住宅の規模が小さいという結果になっています。

敷地面積については、一戸建て・長屋建ての持ち家のデータで、1住宅当たり283平米。敷地面積別では、1位は「100~199平米」で35.5%、次いで「200~299平米」で21.7%、3位が「300~499平米」で16.7%。「99平米以下」は全体の14.5%となっています。意外と広く感じるのですが、皆さんはどう思いますか?

次ページでは、「普通の家」の間取りや設備を紹介します。