横幅はあるものの、薄さでカバー
Optimus Vu L-06Dは、4:3画面の5インチ液晶を搭載。普通のスマートフォンより横幅のある端末だ。一般に横幅があると手が回りきらないので持ちにくいというのがスマートフォンの定説だが、Optimus Vu L-06Dではこの定説はあてはまらない。そもそもOptimus Vu L-06Dは、GALAXY Note同様に5インチサイズの端末のため、最初から手をまわしてつかむ持ち方で利用しない端末だからだ。そのためOptimus Vu L-06Dは、GALAXY Note同様に薄さにこだわり、約 9.4mmと非常に薄く仕上げてある。男性の胸ポケットにも収まるので、持ち運びの面からも支障が少ない点も大きなメリットだろう。
本や手帳を持つように扱えるOptimus Vu L-06D
5インチ4:3画面の存在感は圧倒的。液晶はサイドフレームより少し低くなっており、親指がフレームをしっかり認識できるので保持しやすい。5インチで本体幅が90mmあるので、実際に左手で持つ場合は本体左下1/4くらいをつかむ感じで持つようになる。
こうした持ち方を想定してか、画面のロック機構も、左、中央、右に位置を移動することができる。左右に移動した場合、ロック解除のボタンサイズも小さくなるので、片手でのロック解除もできる。
画面ロックを中央に表示した場合
画面ロックを左側に表示した場合
搭載しているIPSディスプレイは、視野角が広く、ナナメから見ても画面が見やすく、屋外での視認性も高い。
下部の操作ボタンは、タッチパネル式。左から「戻る」「ホーム」「メニュー履歴(タスク)」「メニュー」となる。Android 4.0準拠のメニュー履歴(タスク)ボタンを残しつつ、2.xで馴染みのあるメニューボタンを追加しており、2.x端末から移行した人も扱いやすくなっている。
Android 4.0標準の3ボタンに、「メニュー」を追加した4ボタン
右側面上部には、セパレート対応の音量上下ボタンがある。十分な太さのある縦長タイプで押しやすいが、ややストロークが短いのと押し込みが重いのが気になるところ。たとえば、電源ボタン+音量下ボタンを同時押しで画面キャプチャが撮影できるが、やや重めのボタンのせいか、タイミングをあわせるのに少し慣れがいる。
やや重いがタッチ感のある音量上下ボタン
左側面には、microSIMスロットがある。Optimus Vu L-06Dは、防水仕様であるため裏蓋が交換できない。このためタブレットなどと同じように、側面にスロットが配置されている。
タブレットのようにmicroSIMスロットは側面にある
上部には左から、ワンセグ/NOTTVアンテナ、電源ボタン、スライドカバー式microUSB端子、ワンタッチメモボタン、ヘッドフォン端子と、ぎっしり詰まっている。
一般的に防水スマートフォンでは、microUSB端子に樹脂製のカバーが多く使われているが、Optimus Vu L-06Dでは金属製のスライドカバーとなっており、高級感がある。
スライド式USB端子カバーがクール
背面上部左に808万画素カメラを搭載。中央におサイフ機能のアンテナマークが記載されている。左右は丸みがあるが、上部、底部はフラットな形状だ。綺麗な背面なのだが、光沢のあるピアノブラック仕様のため、指紋がつきやすい。好みで評価が分かれそうだ。
また防水対応のため、裏蓋固定でユーザーは電池交換ができない仕様となっている。MicroSD端子もなく、外部メモリも利用できない。とはいえ、新開発の繰り返し充電が通常より長い2000mAhの大容量バッテリーと32GBの内蔵メモリを搭載しており、そう気にしないくてもすぐに困るということにはならないだろう。
ただ、MicroUSB端子にACアダプタ、またはUSBケーブルでつないだPC経由でしか充電できないのに、ACアダプタもUSBケーブルも同梱されていないのは少々疑問が残る。
スマートフォンが2台目以降の人なら、ACアダプタかUSBケーブルを所有しているだろうが、これが1台目の人だと別売りのACアダプタとケーブルを用意しないといけない。この点は、購入時に注意して欲しい。
ユーザー自身では電池交換はできないが、2000mAhバッテリーを搭載
次のページでは、Optimus Vu L-06Dのの使い勝手などを紹介しよう。