ランボルギーニ/ガヤルド

ランボルギーニ・ガヤルドのワンメイクレース日本上陸(2ページ目)

世界最速のワンメイクレースと呼ばれるガヤルドのワンメイクレース「ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ・レース」のアジアシリーズが日本初上陸。さらに、昨年に続いて日本でも開催されるはこびとなった「GTアジア」。スーパーカーが駆ける2つのシリーズが富士スピードウェイで行なわれた。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

スーパーカーが揃い踏みのGTアジア

2012 GTアジアシリーズ

GT3車両は、FIA-GT1やGT2と比べて改造範囲の狭いのが特徴。現在では日本のスーパーGTのGT300クラスでも用いられている(写真提供:富士スピードウェイ)


さらにこの日、富士では「GTアジア」シリーズの第5戦/第6戦も行なわれました。同レースは最近、日本でも浸透しつつあるFIA GT3マシンを主体としたレースのアジアシリーズで、昨年に続いて今年も開催されるはこびとなり、今回はスポットを含み、日本人ドライバーも多数参戦しました。

このレース、なにせ出走する車種がスゴイ! ランボルギーニ・ガヤルド、フェラーリ458やF430、ポルシェ997、アウディR8、フォードGT、BMW Z4、ロータス・エヴォーラといったスーパーカーのレースカーが疾走する様は見応え十分です。
2012 GTアジアシリーズ

第5戦をポール・トゥ・ウィンで飾った1号車のフェラーリ F458 GT3。うしろの33号車は、第3戦を制した日本の茂田久男選手が駆るポルシェ 997 GT3R。凱旋レースとなる第5戦は予選、決勝ともに2位(写真提供:富士スピードウェイ)


同レースのルーツは、マカオGPのサポートイベントとして行なわれていたスーパーカーレースです。これがのちにマカオGTカップに改められて、FIA GT3マシンを用いるようになり、やがてシリーズ化されたのです。歴史は長くないものの、アジアのジェントルマンドライバーを中心に、年々盛り上がりを見せています。
2012 GTアジアシリーズ

2台のアウディR8が出走(写真提供:富士スピードウェイ)

2012 GTアジアシリーズ

99号車のアウディR8 LMSは谷口行規選手がドライブ(写真提供:富士スピードウェイ)


車両規定に関しては、FIA GT3とほとんど変わりません。レース距離は100kmで、1名もしくは2名のドライバーで争われます。ピットストップが義務づけられており、2名でエントリーの場合はドライバー交代を行なわなくてはならならず、そのピットストップは定められた周回のうちに行なう必要があります。

ユニークな点として、ピットロード入り口から出口までの通過時間が定められていて、設定時間を超えると、その秒数だけペナルティストップが課されるというルールが挙げられます。
2012 GTアジアシリーズ

フォード GT3は2台がエントリー。30号車は第5戦で予選3位、決勝5位とまずまずの戦績(写真提供:富士スピードウェイ)

2012 GTアジアシリーズ

ワイドフェンダーをはじめド迫力のルックスを見せつけるBMW Z4を駆るのは西田選手(写真提供:富士スピードウェイ)

2012 GTアジアシリーズ

GT3よりもさらに改造範囲が狭く、日本でいうN1に相当するクラスがGT4で、今回はロータス・エヴォーラ1台のみの参戦。さらに、FIAの公認が切れた車両、ポルシェやフェラーリのカップカーを対象とするGTMがある(写真提供:富士スピードウェイ)


まるでリアル「サーキットの狼」のごとくバトルを繰り広げるスーパーカーたちを見ているだけでも楽しめるレースです。なお、2012年シーズンのGTアジアは今後、鈴鹿サーキットや熊本のオートポリスでも開催が予定されています。

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