とちまるショップ
「東京スカイツリータウン・ソラマチ」の隠れた注目ポイントの一つが、東武鉄道のアクセス至便な栃木県をはじめ、北関東ゆかりのお店が多いことです。「とちまるショップ」は、栃木県の物産や観光情報満載のアンテナショップ。こちらのお薦めは「日光の天然氷のかき氷」。日本で天然氷を製造販する氷室は、現在、全国でもたった5軒しか残されていません。そのうちの3軒が日光市にあり、かき氷ファンにとって、日光と言えば、一度は氷詣でに訪れたい“聖地”なのです。
その1軒、日光の「四代目徳次郎」の氷を使ったかき氷を、ここならば手軽にいただくことができます。「四代目徳次郎」は、継承者の不在で、2006年の製造でついに終止符が打たれようとしていた「吉新氷室」を惜しんだ日光市内の有志らによって継承された天然氷のブランドです。氷を張らせる池の清掃に始まり、日々の地道な世話を続け、時には積もる雪と闘いながら、切り出して氷室に収めるまで、膨大な手間と時間をかけて大切に作られた天然氷。それを都内で体験することのできる、貴重なスポットなのです。
シロップは、栃木県を代表するフルーツである苺「とちおとめ」をはじめ、「マンゴー」や「桃」「メロン」などが、季節に応じて登場します。
氷は、細かい粒というよりは、極薄のフリルを思わせる形状で、やや粗めにかいたフワフワ食感。定番のとちおとめ苺はフレッシュフルーツを使ったシロップなので、淡いピンク色が綺麗ですね。シロップの量も氷にほどよくなじむくらいで多すぎず、甘すぎず、さっぱりといただけます。
珍しいものでは、「関東・栃木レモン」。これは、栃木県人なら知らない者はないと言われる、いわゆる「レモン牛乳」をかけたもの。レモン果汁を使っている訳ではなく、酸味がある訳でもなく、レモンの香りと甘味が特徴の個性派ご当地ドリンクです。
また、今後、秋になると登場する予定なのは「にっこり梨」のシロップ。栃木県で生まれた新種の梨で、甘さと酸味、みずみずしさを備えた「梨のサラブレッド」とも呼ばれる品種。晩生種で10月頃から収穫が始まるため、私も、季節になる頃を狙っていきたいと思っています。
マーブルタイプや、ミルフィーユ、チーズケーキ入りなど様々なバリエーションがある「芳醇とちおとめジェラート」(350~380円)も人気です。
お店の前にベンチがあるので、ちょっと歩き疲れて小休止という時には、かき氷やジェラートを召し上がりつつ休憩タイムがおすすめです。
■とちまるショップ
http://www.tochimaru-shop.com/
住所:東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ4階
電話:03-5809-7280
営業時間:10~21時
定休日 「東京スカイツリータウン・ソラマチ」に準ず
次のページでは、やはり“ご当地系”のソフトクリーム店をご紹介します。