身近な影響は?
ところで、LIBORが不正操作され日本の消費者に何か影響があったのでしょうか? 日本の場合、銀行間や銀行から企業への融資はともかく、住宅ローン金利など個人に関係ある金利でLIBORが基準にされているものはほとんど見当たりません。つまり、日本の消費者には直接的な関係、あるいは被害はなかったといえるでしょう。世界の金融界を揺るがす大問題
繰り返しになりますが、LIBORという金利は360兆ドルという途方もない金額の金融取引に影響する、世界でも重要な金融指標の1つです。それが少数の人間によって不正に操作されていたという疑惑は、世界の金融取引ルールを根底から揺るがす大問題です。サブプライムローン問題やリーマンショック以来、世界金融に対する信頼がすでに揺らいでいます。そんな中このような問題がまた起こると、金融に対する信頼がさらに低下してしまうことでしょう。