木ならではの柔らかな触感と素材感
デジタル時代だからこそ、いつも目に触れ、手にする身近なものは天然素材の自然なものがいい、と感じている方は多いのではないでしょうか。そこでおすすめなのが、「mango」の木の文房具。オイル仕上げのジャワ黒檀やマホガニー、パインといった木材を使いハンドメイドで作られた、小さな文房具たち。新しい生活の側に、そっと寄り添うような佇まい、はじめて出会うのに、どこか懐かしいような表情。その温かく滑らかな木肌は、贈られた方が使うほどに愛着を持っていただけるような手触りです。
サイズは小さくても機能は本物。右から時計回りに、木のラジオ 1万8900円、レターオープナー 1155円、カッターナイフ 1365円、木枠の虫眼鏡 2499円、テープディスペンサー 2499円、ステープラー 2499円(以上すべて税込)。右上はDesktopSet「large」付属のペン&カードスタンド
デザイナーShinggih S. Kartono(シンジー カルトノ)が率いるブランド「magno」の木の文房具は、「より少ない木材で、多くの仕事を」がコンセプト。乱伐された森と、本来その恩恵を受けるべき地元の人々の生活を守るため、彼自身が木材を調達し、その木材が採れるインドネシアの村で製品を一貫して製造することで、利益の還元を見事に実現した素晴らしいプロダクトです。2005年にインドネシア・グッドデザイン賞、2008年に日本でもグッドデザイン賞を受賞しています。
専用ケースのフタをスライドさせると、中には扉式の解説書が収められています。贈られた方もこの文具たちがどのようないきさつで作られたのかがきちんとわかり、より大切に長く使っていただけることでしょう。その製品の誕生秘話を知って手にすると、木という素材だけが持つ独特の柔らかな触感はもちろん、使い分けられた木の素材が醸し出すレトロモダンなテイストのデザインと風合いが、より一層、心に響いて来ます。
「magno」ブランドのはじまりは「木のラジオ」
1997年、国際デザイン・リソース・インスティテュート開催のデザインコンペ「記憶のデザイン」で、「木のラジオ」の前身となる作品が受賞。そしてその6年後、デザイナー自らが会社を起こし、自宅も兼ねた仕事場でインドネシアの木を使い、地元の職人たちと一緒に製品作りをはじめます。これが「magno」ブランドのスタートでした。どこか可愛らしくて、懐かしいような表情を持ったデザイン。緩やかな曲線を描いて膨らんでいる前後のパネルなど、外装はすべて木製のハンドメイド。オイル仕上げのシックなジャワ黒檀と、柔らかな印象のあるアガチス材のコントラストが美しく、独特の雰囲気を持ったポータブルラジオ。
前面パネルに配置された、やや大きさの異なる2つのダイヤルのうち、上側は選局チューニング用、下側は電源スイッチと音量調節用となっています。このラジオ、そして「magno」ブランドのデザインの最大のテーマ、それは「シンプルであること」。外装のデザインや素材の使い方はもちろんですが、たとえばこのラジオには、チューニングのためのダイヤルに通常のラジオにはある選局用のメモリすらありません。実際ユーザーがいったん合わせた局をあまり動かすことは無く、局を変える時もメモリには頼らず、感覚で聴きたい番組を探すはず。そんなワクワク感を大切にしてほしいと、このダイヤルひとつにもデザイナーの思いが込められています。
またiPodやiPhoneの接続も可能で、外部スピーカーとして機能します。付属の接続ケーブルもmagnoオリジナル。コネクタ部分の周囲がきちんと木製になっています。
プレゼントにちょうどいい「DesktopSet」
デスク周りにあると嬉しい4種類の文房具が入ったセットmagno "DesktopSet"には、「large」と「medium」の2種類が用意されています。「large」はレターオープナーとテープディスペンサー、ステープラーにスペシャル特典のペン&カードスタンドのセットで6930円(税込)。「medium」はレターオープナー、テープディスペンサー、ステープラーに、カッターナイフを加えた4点セットで5880円(税込)です。お手入れしながら長く使うほどに愛着と光沢を増す「木の文房具」たち、ぜひ新生活を迎える方々の贈り物にどうぞ。セットで、また単品で、独自の組み合わせで贈る楽しみも広がります。
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