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銀行の住宅ローンの選び方(2ページ目)

ひとつの銀行で何種類もの住宅ローンを取扱っている上に、銀行により商品性に違いがあります。住宅ローンはわかりにくい? 銀行の住宅ローンの選び方を紹介します。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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銀行独自の住宅ローンは3タイプ、変動金利を選ぶ人が多い

必ず複数のローンをシミュレーションしてから選びたい。

必ず複数のローンをシミュレーションしてから選びたい。

各銀行の住宅ローンは、主に3タイプです。変動金利、固定金利期間選択型、固定金利です。
  • 変動金利の住宅ローンは、原則として半年に一度金利が変わります。
  • 固定金利期間選択型の住宅ローンは、1年、3年、5年、10年など、借入れ当初の数年間は固定金利で、その後は変動金利になる仕組みです。
  • 固定金利の住宅ローンは、フラット35と同じく最後まで固定金利です。
同じ時点の借入れだと、変動金利がもっとも金利が低く、固定金利期間選択型は固定金利期間が短いほど金利が低く、固定金利は3つの中ではもっとも金利が高く設定されている銀行がほとんど。そのため変動金利を選ぶ人が多いのが現状です。

銀行の住宅ローンは金利優遇をチェック

銀行独自の住宅ローンには、店頭表示金利から金利を優遇する仕組みがあるので、事前に金利優遇についてチェックしましょう。

例えば三菱東京UFJ銀行では自己資金が20%以上だと金利を優遇、ソニー銀行では給与振込や積み立てをしていると金利が優遇されます。優遇により、かなり金利が低くなるケースもあります。期間限定で金利優遇のキャンペーンを行なうこともあります。金利優遇の条件や期間は銀行ごとに様々なので、利用を検討している銀行のホームページなどで調べましょう。

住宅ローンは1本ではなく組合せも可能

フラット35は、財形住宅融資(財形貯蓄を行なっている人が利用できる低金利の住宅ローン)と併用できます。また銀行によっては、フラット35と自行の変動金利の住宅ローンを組み合わせたパッケージ商品を提供しているところもあります。タイプの違う住宅ローンを組み合わせて利用できる銀行もあります。今後の金利上昇リスクを考えると長期の固定金利で借りたいところですが、そうすると毎月の返済額は変動金利よりも高くなってしまいます。変動金利のほうが当面の返済額は安くすみますから、数年後には子どもの教育費のメドがつくなどといった家庭では、半分を長期固定金利で、半分を変動金利にする方法も考えられます。

まずはメインバンクが取扱う住宅ローンをチェック 

住宅ローンは毎月、銀行口座から引き落とされます。利便性を考えると、給与振込に使っているメインバンクで、金利が低くて条件に合うものを借りられれば一番。まずは、メインバンクが取扱う住宅ローンからチェックしましょう。フラット35を扱っているか? 金利は? 銀行独自のローンについては、金利と金利優遇制度を確認。メインバンクのフラット35の金利が他と比べて高い場合は、モーゲージバンクのフラット35を利用する方法もあります。モーゲージバンクは預金の受け入れはせず、住宅ローンを専門に扱う金融機関です。フラット35を扱うモーゲージバンクは住宅金融支援機構のサイトに紹介されています。

ネット定期を利用するためのサブバンクとしてネット専業銀行などにも口座を持っているなら、サブバンクの住宅ローンもチェック。ソニー銀行や住信SBIネット銀行では、金利が低く、保証料や繰上げ返済手数料が要らない住宅ローンを扱っています。

サイトで返済額をシミュレーションできる銀行も多いので、必ずいくつかのローンを比べてみましょう。
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