お宮参りの寺「チャンガンカ・ラカン」
ティンプー市街地の西側の丘にあるこのお寺は、東京でいう水天宮のように、お宮参りにご利益があると信じられています。ティンプー市内に住むブータン人は、子供が産まれると、必ずと言ってよいほどこのお寺を訪れ、お参りをし、僧侶から子供の名前を授かります。ちなみに、ブータン人の名前は、「ペマ タシ」「ツェリン ドルジ」のように姓名がセットになっており、男女の区別も特になく、結婚しても改姓することはありません。
またチャンガンカ・ラカンは、2012年3月11日、ブータン国王陛下ならびに王妃陛下が、東日本大震災の犠牲者に対し、追悼の祈りを捧げられた場所でもあります。
ブータンの国獣を鑑賞できる「ターキン放牧場」
ティンプー西部の丘には松林が広がり、市街地に比べると爽やかな空気に包まれ、王室関係者や政府高官が住む高級住宅地となっています。その一角にあるのがターキン放牧場。ターキンはブータンの国獣に指定され、「神の頭、牛の体」を持つ、神聖な動物と信じられています。野生のターキンは、チョモラリなど標高の高い冷涼な地区に生息しますが、ここターキン放牧場では、飼育されたターキンを鑑賞することができます。
地元カップルのデートスポット「クエンセルポダン国立公園」
ティンプーの新名所のひとつ、南部の丘の上に建つクエンセルポダンは、2010年にシンガポールと香港から寄贈された巨大な大仏です。2012年6月現在、大仏は完成していますが、下部の寺院と周辺施設は、まだ建設中です。工事中ではありますが、旅行者でも入場することは可能です。周辺は国立公園としての整備も進められており、ティンプー市内が一望できる絶好のビュー・ポイント。夜景もきれいで、若者のデートスポットにもなっています。完成すると、高さ約50mの大仏は、「世界最大」になるということです。
>> 最後に、ティンプー市民の憩いの場と週末マーケットをご紹介します