ガチャガチャをオンラインでやるのが「ガチャ」
幼少時代、駄菓子屋などによく置いてある「ガチャガチャ」にはまっていた人は多いのではないでしょうか。男性ならなおさら。説明するまでもありませんが、10円や100円など、お金を入れるとレバーが回せるようになり、カプセルに入ったおもちゃが1つもらえるという遊具です。この仕組みをオンラインゲームに移したものが、いま広まっている「ガチャ」です。簡単にいうと、ガチャをするためには、オンラインゲーム上の所定の「ポイント」をお金を払って購入します。そして、100ポイントなど一定のポイントを使うことで、たくさんある「カード」などの景品からランダムに選ばれたものがもらえます。これがガチャの仕組みです。
ただ、お金を払ってカードをもらうだけでは面白くありません。ここでユーザーに何度もガチャをさせるために、「レアカード」というプレミアムカードを入れておきます。レアカードは一定の低い確率で出るようになっているので、ゲームにハマっているユーザーはそれを手に入れるまで何度もガチャをやってしまうわけです。
ガチャサービスの概念図。お金を払うとランダムでカードなどがもらえる
上図をご覧下さい。これはガチャでもらえるカードの例です。ここでは、ガチャによってカード1から10まで10種類のカードが手に入ります。そのうち1つ、カード1がレアカードになっています。これが欲しい人は、ひたすらガチャを続けるわけです。単純に考えると、レアカードを手に入れるためには「10回程度やれば手に入れられるのでは?」と思うでしょう。
実際のガチャでは10分の1程度ではなく、手に入る確率は数百分の1や数千分の1など、相当低い確率に設定されているといわれています。このために、レアカードが欲しいユーザーはたくさんのお金をガチャに使うことになるのです。
ガチャがさらに進化した「コンプガチャ」
これだけでもオンラインゲーム会社にとってかなり稼ぎ手になっているのですが、ガチャをさらに進化させた「コンプガチャ」というものがあります。「コンプ」とは英語の「コンプリート」、つまり「完成」という言葉の略です。
コンプガチャの概念図。レアカードを5枚集めると、別の素敵な景品がもらえる
当然、ユーザーは相当の回数ガチャをやらなくてはいけず、オンラインゲームの大きな収益源になっていました。