2人のFPがオススメの投資信託とETFをご紹介
最後に、FP深野さんと藤川さんに、オススメの金融商品を教えてもらいました。いままでの運用法を参考に、オススメ商品とコメントもチェックしてみてください。
投資信託については少額から投資可能なものも。チャレンジしてみましょう。
【ETF】
★日経225連動型上場投資信託(証券コード:1321)
日経平均株価(日経225)に連動するETF。国内の証券取引所に上場するETFのなかで、時価総額が一番大きいため、売買が成立しやすく、投資初心者でもチャレンジしやすいといえます。投資をする際は、株式市場に加熱感があるかどうかを表す「騰落レシオ」と呼ばれる指標を参考にする方法も。日経平均株価の騰落レシオが70%以下で、投資家が投資をしたがっていないとされる時にこのETFを買い、騰落レシオが120%以上で、投資家が投資をしたがっている(=相場が過熱している時)に売るという方法で、株式を売買することに慣れる練習をしてみましょう。
★Simple-XNYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信(証券コード:1679)
世界で一番有名な株価指数であるNYダウ(ダウ平均株価)に連動するETF。外国の株価指数ではあるものの、ニュースなどで見聞きする機会も多く、上がっているのか下がっているのかを把握しやすいという特徴があります。そのため、ちょっと注意してニュースなどを見聞きするようになるだけで、買い時、売り時が判断できるようにもなります。これも売買になれることに適した商品といえます。
【投資信託】
★DLIBJ公社債オープン(中期コース)(運用会社:DIAMアセットマネジメント)
信用力のある国内の公社債に投資し、中長期的な観点でリスクを軽減しつつも安定した収益をめざす運用を行う投資信託。投信預貯金や個人向け復興国債よりも少し高めの収益を期待したい場合に活用したい金融商品です。運用成績に派手さはないものの堅実な成績で、投資初心者にも適した商品といえそうです。
◆藤川さんオススメの金融商品
★JPM・BRICS5・ファンド(運用会社:JPモルガン・アセット・マネジメント)
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの株式に投資するファンド。今後の経済成長は、先進国ではなく新興国が牽引する可能性が高いといわれます。その新興国のなかでも中心的な役割を果たす5カ国の株式に投資をすることで、将来的な資産の成長に期待します。投信積立の商品として扱う会社が多く、積立を始めやすい商品ともいえます。
★ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)(運用会社:日興アセットマネジメント)
世界各国の上場不動産投信(REIT)に分散投資するファンド。アメリカの不動産は、サブプライムショックで大幅に値下がり、今も価格低迷が続いています。今後、アメリカ経済が回復に向かえば、不動産価格も戻ることが期待されます。不動産価格が安い今は投資のチャンスともいえるでしょう。これも投信積立ができる会社が多い商品です。
★ブラックロック天然資源株ファンド(運用会社:ブラックロック・ジャパン)
世界のエネルギー、鉱物、金鉱関連株に投資するファンド。多くの人口を抱える新興国が経済成長すると、鉱物やエネルギー、食料などの資源のニーズが急増し、価格が上昇する傾向があります。資源価格の上昇は、日本でインフレが起きる原因にも。将来起こりうるインフレに備えるためにも投資を検討したいファンドです。
以上のオススメ商品もポートフォリオの組み合わせの参考にしてみてくださいね。
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取材・文/大山弘子 監修/深野康彦(ファイナンシャル・プランナー)、藤川 太(ファイナンシャル・プランナー)
イラスト/花くまゆうさく