「媛かぐや」(480円)<愛媛スイーツ>
愛媛県で品種改良された新品種の里芋、「媛かぐや」を使ったタルトです。「媛かぐや」は、見た目がまるで筍のような大きな里芋。写真で鎧塚シェフの前に展示してあるのがそれです。多くの場合、里芋は、親芋から地下茎で増えていった子芋を食べるのですが、この品種は親芋を食べる珍しい品種で、ねっとりとした食感と濃い風味があります。鎧塚シェフが使っている「媛かぐや」の生産者は、愛媛県西条市「雅園」の渡部雅敏さんです。「媛かぐや」は、土台のタルト生地と、中のアーモンドクリーム、上のクリームの中に入っているスライス状のものと、様々なパーツに使われていて、まさに「媛かぐや」尽くし!里芋独特のもっちり、ねっとりとした食感や、焼くことで生じる何とも言えない香ばしさが個性を生み出しています。表面を覆う緑色のクランブル状の細かい粒々は、鎧塚シェフが得意とする素材、ピスタチオの風味です。まさに愛媛×ヨロイヅカのコラボで生まれた象徴的なスイーツとなっています。
鎧塚シェフ曰く、商品化にあたって悩んだ点は、「里芋自体に甘味があるのですが、そうは言っても、甘い物と合わせた時にそれほど甘い訳ではないので、それを活かしながらどう表現するかが難しかった」とのこと。食べてみると、なるほど、クリームの中に入っている薄切りになった「媛かぐや」を食べてみると、甘露煮などになっている訳ではなく、素材そのものの甘さを活かした味になっています。
「禎瑞」(ていずい)(430円)<愛媛スイーツ>
あざやかな緑色に、一見、抹茶のロールケーキかと思いきや、なんと「青のり」のロールケーキ!「禎瑞」は、青のりの漁港として知られる愛媛県の町の名前。この禎瑞産の最高品質の青のりをロールケーキにして、たった一人で黙々と作られてきた地元の方がいらっしゃいました。鎧塚シェフがそんな伝説のロールケーキと出会い、さらにバージョンアップ!スポンジは驚くほど青のりの香り。中はシンプルな生クリーム。坂城(さかき)(480円)<長野スイーツ>
長野県坂城の特産品、「ねずみ大根」を使ったケーキ。この品種は、先の方が太い独特の形をした辛味大根で、一時期は生産者が減り幻の大根となっていましたが、最近、地場の品種を復活させようという動きで再び注目を浴びるようになりました。切干大根やニンジン、大根の葉を焼きこんだ生地がベース。デコレーションの生クリームにシャリシャリした大根の食感がプラスされているのが驚き!でも、意外な相性のよさに二度びっくりです。他にも生ケーキタイプの長野スイーツとして、「信州米粉シフォン」あずき・りんご・トマト(各480円)も登場。プティガトーサイズのカスタードクリーム入りシフォンケーキが3種類カラフルに並んでいます。さらに、お酒のおつまみにもなりそうな塩味のケークとして「ケーク野沢菜」、醤油のもろみを絞る前のものを使った「ケークしょいの実」(各750円)といった信州のお惣菜風ケークにもご注目を!
干し芋プリン(400円)<茨城スイーツ>
茨城の名産品である「干し芋」をたっぷり使ったプリン。干し芋はしっかりと裏ごしてあるので食感はなめらかで、形としては見えないのですが、甘く懐かしく香ばしい風味が豊かに広がります。少しとろっとしたねっとり感も、干し芋ならではの特徴。カラメルなどはあえて使わず、干し芋の味を主役にしています。同じく茨城スイーツとして、他にブランド卵として有名な奥久慈卵を使った「奥久慈産卵のブリュレ」(400円)も登場しています。
これらのコラボレーションケーキは、都内のヨロイヅカ各店でも食べられない、渋谷ヒカリエShinQs限定品ばかり。店内の裏側に厨房があり、毎朝、その場で仕上げた作り立てのケーキが並ぶのだそうです。
引き続き、都内ではここでしか食べられない「一夜城 ヨロイヅカ・ファーム」のアイスや、各地とのコラボレーションで生まれた「ヨロイヅカファーム トーキョー」限定の焼き菓子、コンフィチュールなどを次のページでご紹介します。最新の東京土産として注目を集めること間違いなしです!