FX・外国為替証拠金取引/FXの初心者向けテクニック(基礎編)

FXで売り買いの判断が難しい際、どう対応する?

これはFXのトレードを行っている多くの個人にありがちな傾向なのですが、とにかく常にポジションを持っていないと落ち着かないという方が、非常に多いように見受けられます。ただ、「休むも相場」という相場格言があるように、売り買いの判断が難しい際には、何もしないで状況を静観することも、またトレードで成功するためには必要なのです。

内田 まさみ

執筆者:内田 まさみ

FXガイド

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自分の得意な局面で勝負をしよう

外国為替相場に限らず、相場には3つの局面しかありません。それは「上昇局面」、「下降局面」、そして「横ばい」です。もっと詰めて言えば、「トレンドが出ている局面」か、「横ばいの局面」かのいずれかと考えることもできるでしょう。

基本的に外国為替市場は、トレンドの出ている局面が全体の2割程度と言われています。つまり、大半の局面は横ばいなのです。

ポイントは、こうした局面に対して、自分が得意なのはどれなのかということを、きちっと把握することです。そして、その得意な局面でのみ、取引することを心がけてください。

基本的にプロのディーラーは、仕事として会社に利益をもたらさなければなりませんから、常にポジションを取り続けるのですが、個人の場合、トレードで利益が上がらなかったとしても、誰に叱責されるわけではありません。ですから、なるべく自分が得意と思われる局面だけで勝負をすれば良いのです。

わからない相場には手を出さない

たとえばトレンドが出ている局面が得意という人にとって、レンジ相場はまず間違いなく不得手でしょう。

そのような局面で勝負をしても、結局のところ、うまく利益を上げることはできません。したがって、自分が不得手の局面では、何もせずに、ただ相場を静観していれば良いのです。

また、それと同じくらい大事なことは、自分が納得できない、分からないという場面では、やはり相場に参加するのを避けた方が無難です。長く相場に対峙していると、時々、相場の行方が分からなくなる場合があります。

大きなビューで話をすると、どうして日本経済がここまで低迷し、株価もどんどん下落しているのに、どうして円だけが独歩高を続けているのか。なかなか本当のところが分からないというのが、正直なところです。このような時は、ひとまず相場を頭から切り離して、何もしないことをお勧めします。

ポジションを持たなければ、プロフィット・チャンスを逃すというリスクはありますが、それによって大損することはありません。チャンスは1回きりではないので、分からない時は何もせずに、次のチャンスを待つといった気持ちのゆとりを持つようにしましょう。

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