無難なのは純正オイル、銘柄を変える場合は粘度に注意
頻繁にアイドリングストップを行う省燃費エンジンでは、最低でも純正オイルの使用が推奨される
それでは、最新のエコカーには、どんなエンジンオイルを使えばいいのでしょうか? 実はもっとも無難なのが、各自動車メーカーが用意する純正オイルです。純正オイルには、エコカーの厳しい使用状況においても、エンジン内部を確実に保護するための最適な配合が施されています。
その代表的な成分が有機モリブデンです。モリブデンは、エンジン内部の摩擦を低減し、摩耗を抑制する効果を発揮する添加剤で、エンジンオイルの成分としては従来から使用されているごく一般的なものではありますが、十分な保護効果が期待できます。
エコカーに最適な低粘度とエンジンを保護する性能を備えた純正オイルは、コストパフォーマンスに優れている点も使いやすいポイントと言えます。ただ、性能的には必要最低限といえるのもこの純正オイルですから、それよりも安く、機能的に劣るオイルを使うことはおススメできません。
逆に純正オイルよりも、さらに高いエンジン保護性能や優れたフィーリングを求める場合は、サーキットを走るとか、高速で相当カッ飛ばすといった特殊な使い方をするのでなければ、粘度設定は同じで、より高性能なオイルを選ぶといいでしょう。
高性能なオイルを選ぶ目安のひとつがベースオイルの種類です。純正オイルの多くが、鉱物油という最も基本的なベースオイルを採用していますが、アップグレードを目指すなら、100%化学合成オイルを選択したいところです。あとは各製品の説明などを読み、自分の好みに合ったものを選んでみて下さい。