燃料電池(FCV)がもたらす影響と課題

近年、燃料電池車(FCV)が注目を集めています。2014年12月にはトヨタ自動車から「MIRAI」の一般販売が始まりました。世界各国で電気自動車を中心とした、CO2排出量の少ない環境配慮型の車が求められる中、新たに登場した燃料電池車がもたらす影響、そして課題について、一つ一つ整理していきましょう。

「MIRAI」とは?

トヨタ自動車「MIRAI」

トヨタ自動車「MIRAI」

トヨタ自動車MIRAIは、 水素ステーションで水素を充填することにより、およそ650kmを航続走行できるエコカーとして注目を集めています。700万円台の車両価格に対して200万円程の補助金が出るなど、その期待の高さが伺えます。


「MIRAI」普及のカギ

一般的には、航続距離が現状の電気自動車よりも長いことから有力であるという声を最近はよく耳にしますが、普及のためには水素インフラの整備が不可欠です。

水素ステーション一基の設置費用は約4億円(ガソリンスタンドは1億円)にも登りますが、2015年内に国内100ヵ所に水素ステーションを設置されるという見通しもあります。他方電気自動車向けの充電器は、一基十万円~数百万円というコスト観で、経済産業省は2020年までに普通充電器を200万基、急速充電器5000基を目指すとの目標を掲げています。

しかし、燃料電池車MIRAIへ対して国を挙げて普及を促す取り組みが行われており、上記のインフラの課題からも、どうやら単に航続距離が長いからという理由だけでは説明がつかなさそうです。果たして燃料電池車がこれほど注目を集めている本当の理由とは、一体何なのでしょうか。