実はとても過酷な使用条件のエコカーのエンジン
最新のハイブリッドカーでも、エンジンオイルに関するメンテナンスはとても重要だ
最新のエコカーには、0W20など、従来の常識では考えられないほど、低粘度のオイルが採用されています。これは粘度の低いオイルを使うことで、ピストンやカムシャフトなど、エンジン内部のパーツが摺動するときの抵抗を減らし、燃費の改善効果を狙ったものです。
そのため、オイルを交換するときにも、ノーマルと同等の燃費性能を求めるなら、やはり同じくらいの低粘度オイルを選ぶべきです。ただし、ここで気をつけなければならないのが、単に同じ0W20の低粘度オイルを選ぶだけでなく、その性能にも気を配る必要があるということです。
エコカーで採用が増えているアイドリングストップ機構は、頻繁にエンジンの停止と再始動を繰り返すため、エンジンにとってはかなり過酷な使用状況となることが予想されます。ハイブリッドカーについても、トヨタ式のハイブリッドでは停車中だけでなく、走行中も状況に応じて頻繁にエンジンのオン・オフを繰り返しています。
つまり、ただでさえエンジンにとってはとても厳しい使用状況な上に、心配になるほど粘度の低いオイルを入れるわけですから、エコカーのオイル選びは通常のクルマ以上にシビアに考える必要があるのです。
次ページでは、最適なエンジンオイルについて紹介します