イベント開催の目印はこれ

イベント開催の目印はこれ


鳥取県には、丁寧な手仕事の器を作る窯元がたくさんあります。それら地元の器を使い、各飲食店が料理とのコラボメニューを提供するイベントが、現在開催中!器に興味はあるけれど、手仕事の器ってどんなものがあるのかよく分からない、どうやって使ったらいいのか、使い勝手を試してみたい、という方も多いかもしれませんが、そんな器初心者も、そしてもちろん器好き、民芸好きも楽しめるイベントです。
今回は、鳥取県内の14軒の窯元の器(若手作家展のイベント参加も合わせると15軒)が様々な飲食店で使われており、料理との組み合わせを気軽に体感することができます。これらは飲食店の店主たちが各窯元を実際に訪ね、自分たちで納得のいく器を選んだそうですから、プロの目に適った、お墨付きの器といってもいいかもしれません。お店によってはオリジナルを注文したところも。それぞれ店主のこだわりが器に反映されていて、なかなか興味深いです。参加店舗や関連イベント情報が載った「民芸と街歩きマップ」もあって、鳥取観光に便利。各ショップや観光名所で手に入れることができ、web上からダウンロードも可能です。また、参加店舗には簡単なアンケートがあり、それに答えると抽選で鳥取の器やお菓子が当たるプレゼントもあります。

では早速、お店を訪ねてみましょう。


レトロな外観

レトロな外観

まず最初に訪問したのは「喫茶ベニ屋」。昭和23年創業の老舗の喫茶店です。ここの看板メニューはチキンカツカレー。昔から愛されてきた味です。そうそう、ちなみに鳥取県はカレーの消費量日本一なんだそうです。カレーの上にたっぷりチキンカツが乗って出てきました。地元鳥取のささみを使い、サクっと軽い歯ざわりです。
おいしそうです。

おいしそうです


.器は延興寺窯の横長な深皿。なんとも味わいがあります。やっぱり、器がいいと一層美味しそうに見えるんですよね。あ、こんなふうにすればいいのか、と器使いにも改めて発見があり、自分の家でもちょっと試してみたくなります。適度に深さがあるので、煮物を入れたり、どんぶり代わりに使ってもいいかな?なんて考えを巡らせてみたり。結構使い勝手の良さそうな器です。各店舗には使っている器の窯元紹介文もあるので、気になったらそれを読み、直接窯元を訪ねてもよいでしょう。


木の質感が気持ちいい

木の質感が気持ちいい

さて、次にご紹介するのはおそば屋さん「手打ち蕎麦かわぐち」です。

落ち着いた雰囲気の店内

落ち着いた雰囲気の店内


地元の家具工房「工作社」による内装デザインで、木の質感を生かし温かみを出しつつ、キリッとモダンな印象があります。外観もかっこいい!ここのお蕎麦は白、黒の2種類があり、蕎麦殻入りの田舎蕎麦を黒と呼んでいます。とても人気があるお蕎麦で、お昼時は大混雑。なくなったら終わりなので、絶対食べたいなら少し早めに行くことをおすすめします。

お蕎麦に似合う器です

お蕎麦に似合う器です


お蕎麦が出てきました。こちらは辛子大根のおろし入り。大きなどんぶり鉢に入っています。使っているのは岩井窯。雲のようなモクモクとした模様が入っていて、素朴なお蕎麦に程よい華やぎ感を与えてくれます。湯のみ、箸置き、蕎麦つゆ入れも全て岩井窯で統一感があります。

ざる蕎麦はこんな感じ。蕎麦湯入れもいいですね

ざる蕎麦はこんな感じ。蕎麦湯入れもいいですね


こちらはシンプルなざるそば。食べ終わった後のお楽しみである蕎麦湯も、こんな器で出てきました。岩井窯の作家・山本教行さんもこのお店にときどき食べに来るそうで、本人に直接会えることもあるかもしれませんね。


フランス風の外観。ブタのランプが!

フランス風の外観。ブタのランプがキュート!


お蕎麦の後は甘いもの、ということで「ル・コションドール」を訪ねました。金のブタの灯りが目印です。手前がパン屋さん、奥が広いカフェになっています。美味しそうなパンに目を奪われつつ、奥へどんどん進んでいくと、カウンターにはずらりと並ぶコーヒーカップが!ここでは、鳥取県15の窯元全てのカップを揃えていて、自分の好きなものを選ぶこともできます。とりどりのカップの中からお気に入りを探すのは、なかなか楽しいひとときです。

パンがとてもおいしいです。コーヒーカップにワクワク!

パンがとてもおいしいです。コーヒーカップにワクワク!


ここでも各テーブルには窯元の説明冊子があるので、自分の選んだ器がどの窯元なのかも分かります。どんなところで作られているかを知ると、一層興味の幅も広がります。実際、各飲食店で料理を楽しんだ後、窯元を訪ねてお気に入りの器を求めるお客さんも増えているそうです。

他の人が選ぶものも気になりますね

他の人が選ぶものも気になりますね


3人でお店に入ったので、みんなそれぞれ好みのカップを使いました。左上は牧谷窯、右上は陶工房 根-ne、下は山根窯です。同じコーヒーでもそれぞれ味わいが違ってくるような・・・。そしてデザートはフレンチトースト。こちらは国造焼のお皿で出てきました。生成り色の優しい質感がパンやケーキにも合い、縁に入った細い黒ラインが全体を引き締めています。手仕事の器はテーブルに温もりを与え、料理がさらにぐっと引き立ちますね。店内のあちこちにも器が飾られていて、インテリアの参考にもなります。帰り際には、しっかりパンもお土産に購入しました。


階段を降りた半地下にあります

階段を降りた半地下にあります


このイベントに合わせた特別企画として、料理研究家・長尾智子さんセレクトの「トットリ・いいもの・ショップ」も開催されています。会場である「ギャラリーそら」を訪問しました。

左上は延興寺窯。右下の包丁もよさそうです

左上は延興寺窯。右下の包丁もよさそうです


器はもちろん鳥取の手仕事の道具や、お菓子、食材など様々なものが販売されていました。「今食×うつわ」で飲食店が使っている窯元の器もいくつか並んでいます。長尾さんのセレクトだけあって、料理に合わせやすそうな、使い心地の良さそうな器ばかりです。そして気になったのは大塚刃物さんで作られている包丁。左端のものはパン切りナイフで、鳥取の民芸運動のリーダー、吉田璋也氏がデザインしたものです。くるんと曲がった刃や木の持ち手がどこかおしゃれっぽくて、使い勝手にも細かな配慮がなされています。

目移りしそうな素敵なセレクトです

目移りしそうな素敵なセレクトです


お菓子もいろいろありましたが、個人的には日光生姜饅頭が気に入りました。鳥取市瑞穂地区の生姜と名水・布勢の清水を使用しているそうです。生姜の香りが良く、優しい甘さでとても上品なおまんじゅうでした。

そして最後のご紹介は「食堂カルン」。こちらでは、「とっとり今食×うつわ2012」のロゴマークとパンフレットのイラストを描いた、イラストレーター・大神慶子さんの原画展が開催されています。

アジアの街角にありそうな可愛い外観

アジアの街角にありそうな可愛い外観


店内に大神さん直筆のイラストがたくさん展示されています。合わせてオリジナルポストカードも販売。どこか愛嬌のある柔らかなタッチで、ほのぼのとした風情があります。雑誌や広告、食品のパッケージデザインなども手掛け、多方面で活躍されているイラストレーターさんです。

大神さんの原画を間近で観られます

大神さんの原画を間近で観られます


食堂カルンでは、山根窯の器を使って料理が供されるそうで、テーブルの上にもぽつんとフタ付きの器が置かれていました。タイの辛いひき肉のせごはん、などアジアンフードを楽しめます。

その後もマップを片手に鳥取の街中をぐるぐる。参加店舗以外にも、観光地や温泉、お菓子屋さんや雑貨屋さんなど、気になるお店が色々と載っているので、ついでにちょろちょろのぞきたくなります。若い人が営むかわいいお店ができていたり、古くからある老舗の味を堪能したり、新しい発見もあって一日では回りきれません。器好き、民芸好き、アート好き、美味しいもの好きにもそれぞれ楽しめるイベントです。鳥取県なんて行ったことないなぁ、という人も、これを機会に訪ねてみてはいかがでしょうか?知らなかった鳥取の魅力にぜひ触れてみてください。


■とっとり今食×うつわ2012
民芸の地 鳥取で民芸鑑賞と街歩き

会期:2012年4月7日(土)~5月6日(日)
会場:鳥取市若桜街道沿い飲食店、ギャラリーなど
HP:http://t-imashoku.tumblr.com/
街歩きマップのダウンロード↓
http://torinet.jp/data/imasyoku2012.pdf

主催:とっとり今食×うつわ2012開催実行委員会
後援:財団法人鳥取民藝美術館、鳥取県教育委員会、鳥取県、鳥取市


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