薬局で買える市販の胃薬の選び方

薬のイメージ

胃薬が手放せないという人は多いもの。薬局などで手軽に買えますが、使い過ぎには注意が必要です。暴飲暴食や飲酒、冷たいものの摂りすぎなど、食生活も見直しを

日常的なアルコール摂取や食べ過ぎで、胃腸に負担がかかっていると感じている人は少なくないようです。また、仕事やプライベートのストレスの影響で胃腸の調子を崩すこともあるでしょう。

今回は、最近の商品も紹介しながら、市販の胃薬の選び方をご紹介します。

胃の症状からみたタイプ分け

■胃酸過多タイプ
食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレス、喫煙、刺激物、カフェイン類の摂りすぎなどで胃酸が出過ぎている状態です。症状は、空腹時に出やすく、胃がきりきり痛む、特にお腹が空くと胃がむかむかする、また、胸やけがしたり、すっぱいものがこみあげてくるような事があります。

■消化不良タイプ
体質的に、胃腸の働きが弱かったり、ストレスや過食、特に脂の多いものの食べ過ぎで、起こる事があります。また、加齢に伴い胃腸の蠕動機能が低下したり、胃酸が薄くなることで起こる事もあります。食後に症状が出ることが多いのですが、食べたものが消化されていないような感じや、いつまでも胃もたれる、むかむかする、食欲が起きないという症状があります。

胃薬の種類

薬局で購入できる一般用医薬品(OTC医薬品)の胃薬は、制酸薬、H2ブロッカー、健胃薬、消化薬、鎮痛鎮痙薬があり、更にこれらが組み合わさっていたり粘膜保護修復成分が含まれる複合胃腸薬があります。

大まかな分け方ですが、胃酸が出過ぎる胃酸過多タイプには、H2ブロッカー、胃粘膜修復薬、制酸薬、複合胃腸薬、胃の働きが弱っている消化不良タイプには、健胃薬と消化薬を選ぶといいでしょう。
もちろん、症状や基礎疾患、他に飲んでいる薬との相互作用などもありますので、購入前には一度、登録販売者か薬剤師に相談するようにしてくださいね。

■H2ブロッカー
医療用でも使われているファモチジン(ガスター10(第一三共))を主成分にしているガスター10は、最近ピンクのパッケージも登場しました。中身は全く同じものですが、女性を意識しているのでしょうね。錠剤だけでなく、粉薬、液剤も出ています。

その他には、ニザチジン(アシノンZ(ゼリア))、ラニチジン塩酸塩(アバロンZ(大正))、ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩(アルタットA(興和)、イノセアワンブロック(佐藤))、シメチジン(アルサメック錠(佐藤)、パンシロンH2ベスト(ロート)があります。
第1類医薬品ですので、薬剤師からの説明が必要です。また、一部の薬と相互作用を起こすことがありますので何か薬を飲んでいたら薬剤師にきちんと伝えてくださいね。

■制酸剤
胃酸と中和させる成分が入っている薬です。例えば、炭酸水素ナトリウム、酸化マグネシウム、合成ヒドロタルサイトなどの成分がこれにあたります。

制酸剤だけが含まれているものや、胃酸を抑えたり、胃粘膜保護薬などが一緒に含まれている商品が多いです。サクロンS(エーザイ)、パンシロンAZ(ロート製薬)などがあります。イノセアバランス(佐藤製薬)は、トロキシピドという医療用でも使われている成分が含まれるものは、胃の血液の流れを良くして胃粘膜を修復したり、整える働きがあります。

制酸剤の注意点は、ナトリウムやマグネシウム、アルミニウムなどを使っているものが多いので、高血圧や透析をしている人は、避けるようにしてください。

■複合胃腸薬
キャベジンシリーズの新キャベジンコーワS(興和)は、消化酵素や胃粘膜保護成分、胃の働きを促す健胃成分が含まれているので、胃の働きが慢性的に弱い場合に選んでもいいですね。

胃だけではなく腸の調子も気になる方には、消化酵素、制酸剤、健胃成分などと一緒に乳酸菌も含まれる第一三共胃腸薬プラス(第一三共HC)もあります。こちらは、制酸剤にナトリウムが含まれていませんので、高血圧の方にも使えます。

■その他
胃がキューっとなって、痛みを生じることがあります。その場合は、胃の動きを抑える薬(鎮痙薬)、ブスコパンA(エスエス製薬)などがあります。ただ、食中毒、特に生魚に潜んでいるアニサキスによる胃の痛みでは、逆に悪化したり、症状を長引かせる事があります。

胃の調子が悪くて口臭が気になる場合は、サクロフィール錠(エーザイ)という製品もあります。葉緑素から作られた銅クロロフィンナトリウムが主成分で、におい物質に直接働く脱臭作用と、胃酸を抑えたり、胃粘膜を修復する成分も入っています。

また、お腹が張っている(腹部膨満感)症状、特にお腹にガスがたまった感じがして気になる方は、ガスピタン(小林製薬)というお薬もあります。これは、食物繊維を分解してガスの発生を抑える成分(セルラーゼAP3)や、ガスを小さくして除去する成分(ジメチルポリシロキサン)が入っています。


胃薬と言っても、たくさんの種類がありますので、症状にあった胃薬を相談して選ぶようにしましょう。また、他に薬をのんでいたり、緑内障や前立腺肥大、高血圧などの疾患があるようでしたら、きちんと登録販売者や薬剤師に伝えてくださいね。

そして、3~5日ぐらい飲んでも症状が変わらなかったり、慢性的に薬局から購入した胃薬を使っている方は、一度、医療機関を受診するようにしましょう。
免責事項