貯蓄は人生の選択肢を広げてくれる

「良い習慣がよい人生を作る」。

こんなフレーズを耳にしたことがあると思います。“貯蓄”もまさしくその通り。貯まる習慣を身に付ければ、人生の選択肢が広がります。

ファイナンシャル・プランナーの山口さんも、「貯蓄残高は、その人の価値観と習慣の表れです」と断言。「お金の管理は一朝一夕では身につくものではありません。右利きの人に急に左利きになれといっても無理ですよね? それと同じ。時間をかけて形成するものです」

「結婚」は、新しい習慣を身につけるのに絶好のタイミングです。「ゼクシィ新生活準備調査2011」のアンケートでも、「結婚を機に新たに貯蓄を始めた」カップルが約60%も。その貯金理由として「将来への備え」が77%とダントツで多く、前年よりも増加傾向。多くのカップルが、結婚時からすでに将来に備えて、貯蓄をスタートさせていることが分かります。
「結婚を機に新たに貯蓄を始めた」カップルが約60%も

「結婚を機に新たに貯蓄を始めた」カップルが約60%も


「銀行のコスト」に敏感になろう!

最初の一歩は、小さなマネー習慣を身につけることから。山口さんいわく、マネー初心者が最初に意識すべきは、「銀行のコストに敏感になること」。
「ATMの時間外手数料を払っていませんか? 時間外手数料の105円という金額は、年間50万円の貯金額の利息に相当します。せっかくコツコツ50万円を貯めても、たった1回の時間外手数料を取られただけで、その利息が水の泡。もちろん2回使えばマイナスです」
たかが105円、されど105円。利息で生み出すにはかなり大変な金額だと心得ましょう。

手数料のムダ払いを防ぐには、新生銀行や住信SBIネット銀行などの時間外手数料がかからない銀行(振込手数料は回数条件あり)を選ぶほか、メガバンクの「優遇サービス」を利用すること(銀行残高などの条件あり。自己申告が必要)。気になる人は、各銀行のホームページをチェックしてみましょう。
「増やす前に“減らさない”工夫をすることが、お金の増えにくい時代の自己防衛策。コスト意識を持つことは、貯まる体質への大前提です」(山口さん)

家計のやりくりは、我慢ではなく「工夫」。
幸せになるためのステップ!


また、共働き夫婦のなかには、夫婦別々にお金を管理している人も。しかし、家計が不透明になりがちなため、「相手が貯めているだろう」と油断しがち。いざマイホームなどを買うときに互いに公開してみたら、意外にたまっていなかったということに陥るケースも少なくないそう。

「いざというときに戸惑わないためにも、家計は透明にしておくべき。共働きの場合は、生活費の口座を別に作って、お互い定めた額を入れ、そこから引き出すようにするといいでしょう。また、支出の項目を分担する方法も。お互い不公平感が出ないよう、しっかり話し合っておくこと」と山口さん。

家計管理や、やりくりには、我慢、面倒……といったマイナスイメージがつきまといますが、それらは「幸せになるためのステップ」(山口さん)。お金の管理と料理の腕がいい妻は、往々にして、家庭の切り盛りも夫の手綱さばきもアッパレ! な人が多いようです。

楽しみながらゆっくりと――。いい習慣を身に付けていきたいものです。

<出典>
新生活準備調査2011『ゼクシィ』(リクルート発行)調べ

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取材・文/西尾英子 監修/山口京子(ファイナンシャル・プランナー) イラスト/本山浩子


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