妻が24歳以下なら84.3%が「援助アリ」
ご祝儀のほか、もう1つの資金源として期待できるのが、「親からの援助」という嬉しいお金です。結婚費用(結納、挙式、披露宴パーティ、二次会、新婚旅行)に関して、親や親族からの援助が「あった」と答えた人は、全体の75.8%にも。その援助額も、平均196.9万円と心強い金額。援助の有無は、妻の年齢に比例しており、若いほど援助をする傾向は強いようです。24歳以下の場合は84.3%、30歳以上になるとさすがに自分たちの貯金でまかなう比率が増えるためか、68.3%までダウン。
また、援助総額で最も多かったのが、「100~200万円未満」で31%。続いて、「200~300万円未満」が27%と、100万円以上の援助をしている親が、全体の58%を占める結果に。
親の援助額、ゲスト1人あたりの挙式費用ともにトップの地域は?
地域別に見ると、富山・石川・福井の北陸地区の援助額が246.3万円でトップ。続いて、東海地区が225.3万円と続きます。どちらも、豪華な結婚式を挙げる人が多いと言われる地域。名古屋の花嫁道具と同様、北陸地域の引き出物の多さは有名です。ちなみに北陸地区は、「招待客1人あたりの挙式、披露宴・パーティ費用」も全国トップの6.3万円(首都圏は5.9万円)。1人1人へのおもてなし傾向の強さが伺えます。「昔と比べるとシンプルになった」とも言われる北陸と東海地区の結婚式。しかし、親にとってみれば、結婚式にかける思いは「いまだ強し」というところでしょうか。いずれにしても、親からの援助金は、子どもを想う親心。ありがたく受け取って、自分たちにとって最良の結婚式を挙げることが親孝行にもつながるはず。
援助額が多い場合には、お礼の気持ちを込めて、ご祝儀の一部を親に渡すケースもあるようです。
<出典>
*結婚トレンド調査2011『ゼクシィ』(リクルート発行)調べ
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取材・文/西尾英子 監修/山口京子(ファイナンシャル・プランナー) イラスト/本山浩子