澤田さん愛飲の“まかない”的ドリンクから生まれたラテスト
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シモネリの特注エスプレッソマシンは、背面の一部をスケルトンに。
ラテスト誕生のきっかけは、澤田さんがプライベートタイムに、エスプレッソにほんの少量のフォームミルクをのせただけのマキアートを作って愛飲していたこと。
「カカオ70%のビターチョコレートを味わったあとでは、カカオ50%のチョコレートが物足りなく感じてしまうように、ラテもエスプレッソの味がしっかりと力強く感じられるものを求めたくなるんですね」
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ミルクの上から濃厚なエスプレッソを抽出します。
「薄くてしゃばしゃばのエスプレッソではこうなりませんが、濃厚なエスプレッソなら、コーヒーオイル(豆に含まれる油分)が乳化してラーメンのスープのように油が浮いた状態になる……いつもラーメンの比喩になりますが(笑)」
エスプレッソが浮いたままのドリンクを、あえて混ぜないで飲んでみた澤田さん。
「最初のひとくち目は当然エスプレッソの味がくると同時に、温かさも感じる。でもふたくち目からは冷たいミルクの味がおいかけてくる。あったかいのと冷たいのが両方味わえるのが、またラーメンに喩えてしまいますが、つけ麺みたいでおもしろい」
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トリプルショットラテを作るバリスタのまなざしは真剣。
ラテストが飲めるのは店内のみですが、紙コップ入りのトリプルショットラテならテイクアウトも可能。この界隈で働く人々は、なんて恵まれたコーヒー生活を送れるのでしょう!
ラテストの登場によって、東京のエスプレッソ・カルチャーの進化はさらに加速しそう。今後も澤田さんの活躍から目が離せないのです。
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展示販売はひんぱんに入れ替わります。この日並んでいたのはアクセサリー、マグカップ、Tシャツなど。