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LATTEST Omotesando Espresso bar…表参道(2ページ目)

STREAMER COFFEE COMPANYの澤田洋史さんが監修したエスプレッソバーが表参道に誕生しました。女性バリスタたちが抽出するオリジナルドリンク「ラテスト」は、澤田さんが個人的に愛飲していた”究極のラテ”。目のさめるようなエスプレッソの濃厚さは、一度味わってしまうと戻れなくなる危険なおいしさです。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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澤田さん愛飲の“まかない”的ドリンクから生まれたラテスト

シモネリの特注エスプレッソマシンは、背面の一部をスケルトンに。

シモネリの特注エスプレッソマシンは、背面の一部をスケルトンに。

「ラテスト」は、米国エスプレッソパーツ社製の大ぶりのショットグラスに冷たいミルクを注ぎ、その上に濃厚なエスプレッソを直接抽出した、エスプレッソ・ラヴァーズを魅了する飲みもの。豆はもちろんSTREAMER COFFEE製を使用しています。

ラテスト誕生のきっかけは、澤田さんがプライベートタイムに、エスプレッソにほんの少量のフォームミルクをのせただけのマキアートを作って愛飲していたこと。

「カカオ70%のビターチョコレートを味わったあとでは、カカオ50%のチョコレートが物足りなく感じてしまうように、ラテもエスプレッソの味がしっかりと力強く感じられるものを求めたくなるんですね」
ミルクの上から濃厚なエスプレッソを抽出します。

ミルクの上から濃厚なエスプレッソを抽出します。

しかし、マキアートをつくった後には、必ずミルクピッチャーの底にミルクが残ってしまいます。それがもったいないと感じていた澤田さんは、あるときカップに直接ミルクを入れ、その上からエスプレッソを抽出してみたのだそうです。

「薄くてしゃばしゃばのエスプレッソではこうなりませんが、濃厚なエスプレッソなら、コーヒーオイル(豆に含まれる油分)が乳化してラーメンのスープのように油が浮いた状態になる……いつもラーメンの比喩になりますが(笑)」

エスプレッソが浮いたままのドリンクを、あえて混ぜないで飲んでみた澤田さん。
「最初のひとくち目は当然エスプレッソの味がくると同時に、温かさも感じる。でもふたくち目からは冷たいミルクの味がおいかけてくる。あったかいのと冷たいのが両方味わえるのが、またラーメンに喩えてしまいますが、つけ麺みたいでおもしろい」
トリプルショットラテを作るバリスタのまなざしは真剣。

トリプルショットラテを作るバリスタのまなざしは真剣。

STREAMER COFFEEで澤田さんがそのドリンクを作って楽しんでいるのを見て、お店のバリスタたちも真似するように。こうして定番化し、表参道にお店がオープンするにあたって看板メニューとなったのがラテストなのです。いわば、バリスタ愛飲ドリンク。

ラテストが飲めるのは店内のみですが、紙コップ入りのトリプルショットラテならテイクアウトも可能。この界隈で働く人々は、なんて恵まれたコーヒー生活を送れるのでしょう!

ラテストの登場によって、東京のエスプレッソ・カルチャーの進化はさらに加速しそう。今後も澤田さんの活躍から目が離せないのです。
展示販売はひんぱんに入れ替わります。この日並んでいたのはアクセサリー、マグカップ、Tシャツなど。

展示販売はひんぱんに入れ替わります。この日並んでいたのはアクセサリー、マグカップ、Tシャツなど。

ラテストのメニューとショップデータは次ページで。
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